「レストラン・フジ」の深澤宗昭氏が旭日双光章受章

ペルーを代表する本格日本料理「レストラン・フジ」のオーナーシェフであり、ペルー静岡県人会会長である深澤宗昭さんが、春の叙勲で旭日双光章を受章されました。

1974年4月1日リマにレストラン・フジを開業、45年の長きにわたって本格日本料理を提供し続けてきた深澤宗昭さん(72歳)。「海外にいても本物の味を楽しめるように」と、食材のおよそ4割を日本から輸入するというこだわりの人です。ペルーのみならず、グァテマラをはじめとする中南米各地で開催される日本食関係のイベントにも参加、日本料理の素晴らしさを伝える活動に余念がありません。ラテンアメリカにおける日本食レストランの先駆者的存在であり、多くの在外邦人にとってなくてはならない人物です。

モーニング姿の深澤さん。天皇陛下拝謁の感動はひとしおだったとか

また故郷(静岡県富士市出身)をこよなく愛する深澤さんは、2013年からペルー静岡県人会会長として活躍されています。新年会や敬老会といった年中行事実施ほか、静岡県と県人子弟を結ぶ架け橋として日々奮闘。先月6月4日には静岡県庁を訪問し、川勝知事へ叙勲を報告するとともに、県人会会長として今後の活動についても活発な意見を交わしました。ペルー移住120周年を迎える今年は、県人会による移民史作成に取り掛かっているとか。「静岡県人の移民開始は古く、早い段階から後人のために道を切り開いてきました。そうした先人の歴史を後世に残すことは、我々の責務ですからね」とその重みと意義をしみじみと感じていらっしゃるようでした。110年以上も昔にさかのぼっての編纂作業は相当な困難が予想されます。しかし「私の代でしっかりやっていきたいね」と意欲的に話してくれました。

ペルーに持ち帰ったばかりの勲記と旭日双光章。「日本国天皇は深澤宗昭に旭日双光章を授与する 皇居において璽(じ)を押させる」とあり、中央には大日本国璽が押されています。

「これまでも私の取り組みをいろいろな形で評価して頂き、本当に感謝しています。とはいえ今回の受章は想像だにしておらず、まさに青天の霹靂でありました。ここまで私とレストラン・フジを支えてくださった皆様のおかげです。本当にありがたいですね」と満面の笑みを浮かべながらその喜びを語ってくれた深澤さん。富士市にある先祖代々のお墓にもお参りされ、故・悦子夫人にも今回のことを報告されてきたそう。天国でさぞやお喜びでしょうね。

令和初の記念すべき叙勲にペルーから受章者が誕生したことは、私たち在留邦人にとっても嬉しいことですね。深澤さん、旭日双光章受章、本当におめでとうございます!

■2013年 ペルー国会により栄誉賞(日本ペルー外交関係樹立140周年/日本食普及貢献)
■2015年 農林水産大臣賞(日本食海外普及功労者表彰)
■2017年 外務大臣賞
■2019年5月21日 春の叙勲・旭日双光章 受章
※官民合わせて4225名もの方が受章された今回の叙勲。そのうち民間在外居住者は世界でたった19人、そのうち旭日双光章はわずか10人しかいらっしゃいません。おひとりでこれだけの受賞・受章歴のある方ってそう多くはないでしょうし・・・。深澤さん、すごい!

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深澤宗昭-暖簾を守り続けて40年 前編
深澤宗昭-暖簾を守り続けて40年 後編

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