新1ソル硬貨第18弾はロレトの旧パレスホテル

ペルー中央準備銀行(BCR)はコレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズ第18弾を本日発表した。今回はペルー北部ロレト州の州都イキトスにあるアールヌーヴォー様式の建築、「Antiguo Hotel Palace (旧パレスホテル)」が硬貨のモチーフに採用された。

Antiguo Hotel Palace (旧パレスホテル)

ロレト州イキトスにあるアールヌーヴォー様式の豪華な建築物。3階建てで建物の一角にトレオン(塔様の構造)を持ち、イキトス随一の建築物と見なされている。

1908年から1912年にかけ、ペルー人技師サミュエル・ヤング・マスとスペイン人建築家ホセ・アルタミラ・モッタの監督下で施工された。施主はオトニエル・ベラ。ゴム景気時代の主要ホテルで、ゴム業者やヨーロッパの商人が利用した。熱帯の気候に合わせた様々な工夫が施され、1961年以降はペルー陸軍第5方面隊の本部となっている。

建築素材はすべてヨーロッパから大西洋を越えて運ばれた。アントニオ・ガウディの建築を彷彿とさせるゴシック様式や新古典主義様式の装飾用タイルはスペインのマラガから。バルコニーや金銀細工の装飾、玄関アーチには植物を模した鋳鉄製の素材が用いられ、複合的なデザインになっている。(Wikipedia)

同硬貨の発行枚数は前回同様1千2百万枚で、本日(12月16日)から流通する。尚、過去に発行された同シリーズ記念硬貨は次の通り。

1.   黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2.   カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3.   ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4.   シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5.   サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6.   マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7.   グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8.   サイウィテの石 (アプリマック州)
9.   レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)
13. コトシュ遺跡 (ワヌコ州)
14. パラカスの工芸織物  (イカ州)
15. トゥナンマルカ遺跡 (フニン州)
16. カラルの聖なる都 (リマ州)
17. 月のワカ (ラ・リベルタ州)