【ペルー】新1ソル硬貨第13弾はコトシュ遺跡

5月22日、ペルー中央準備銀行(BCR)はコレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズの第13弾を発表しました。今回のモチーフはペルー中部ワヌコ州にあるTemplo de Kotosh (コトシュ神殿)です。

コトシュ神殿

コトシュはワヌコ州の州都から5kmの場所にある遺跡。チャビン文化およびペルーの土器文明以前の神殿で、宗教的な役割を果たしていたと思われるいくつかの壁龕(ニッチ)の下部に配された漆喰製のレリーフ「交差する両手」が主な特徴。

かつてペルーの考古学者フリオ・セサル・テーヨは、アンデス地方における土器および農業の黎明期に関連する「コトシュ-チャビン期」と呼ばれる一文明について言及していたが、当初の発掘から30年後、東京大学の泉靖一ならびに曽野寿彦率いる日本の調査団により、この遺跡がペルーでは未だ知られていない最古の時代のものであることが判明し、これを「コトシュ-ミト期」と命名した。

ワヌコ州、アンカシュ州ならびにリマ州に及んでいたペルー山岳地帯最古の文明を代表する最新の発見「交差する両手」を始め、その後数々の遺構の年代が特定されている。

(Luis G. Lumbreras Salcedo筆、ペルー中央準備銀行サイトより引用)

同硬貨の発行枚数は1千万枚。ちなみに、これまでに発行されてきた同シリーズ硬貨は次のとおりです。全部で26枚発行される予定の「ペルーの富と誇り」シリーズ、今回でようやく半分となりました。

1.   黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2.   カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3.   ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4.   シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5.   サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6.   マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7.   グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8.   サイウィテの石 (アプリマック州)
9.   レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)