リマ旧市街から観光ロープウェイ 2013年完成目指す

サン・クリストバルの丘リマ・セントロのパルケ・デ・ラ・ムラヤ(リマ城壁公園)とサンクリストバルの丘(標高394m)を結ぶロープウェイ計画について、事業主体のリマ市は2013年度の供用開始を見込んでいる。

2010年にペルー文化庁に指摘された当初計画の問題点については改善されたようだが、その後、索道の一部が世界遺産リマ歴史地区を通過する現行の計画について、(後継の)ペルー文化省からも指摘されていた。

このため、リマ市は索道の起点を同公園の西側外部から東側へと変更。同市事業責任者のドミンゴ・アルスビアルデ氏は、二週間前後で文化省から計画のゴーサインが出るだろうと述べた。

コンセッション契約で同事業を請負うOperadora de Teleféricos株式会社によると、ロープウェイの工期は10ヶ月。さらに、供用開始前には2カ月の試験運行期間が必要になるという。

このロープウェイは、1時間当たり700人を運ぶことができ、年間約40万人の利用が見込まれている。冬季は午後8時まで、夏季は夜中まで営業され、運賃は往復一人3.5ソレス(約105円)。総事業費は8百万米ドル(約6億4千万円)。

(ソース: エル・コメルシオ)

サン・クリストバルの丘があるリマック区は、リマ市内でもあまり治安の良い地区ではありません。しかしこのロープウェイが出来れば、外国人観光客もリマの夜景を気軽に楽しめるようになるでしょう。