意味のない自粛ムード

震災からすでに10日以上が経ちました。今もなお多くの人々が苦しんでいらっしゃいます。同時に多くの人々がボランティアや募金を通して、この苦難を乗り越えてもらえるよう様々な取り組みを行っています。

長野県は震災後いち早く被災者を受け入れると発表し、松本駅前では、募金箱を持った高校生たちが一生懸命声を張り上げ募金を募っています。郵便振替で募金をと思っていたけど、こうした募金活動を行っている若い子たちを応援する意味も込めて、彼らの箱に募金するようにしました。被災者と、被災者を思う彼らの気持ちを応援したいと思います。

そんな中で、こういう話題を出すと不快に思う人もいるかもしれないけど・・・私は「自粛ムード」がとても嫌いです。

日本人は相手の気持ちを読み、先回りして行動するのが得意だから「ああ、こんな時にイベントなんて不謹慎」って思うのだろうけど。でも人はそれぞれの人生を生きていかなければならない。被災者を支援することと、生産活動を取りやめることは違うと思うのです。

新宿今滞在している地区では、「こんな時なので」と地域のサークル活動や図書館での絵本の読み聞かせ会まで取りやめになりました。1年も前から企画していたという温泉無料公開日も取りやめに。

なぜ?読み聞かせの場を使って、震災や助け合いという大きなテーマを子供たちと話し合うことだってできるのに。無料の温泉を楽しんだ人には、通常料金を払ったと思ってその分を募金にまわして貰えばいいのに。なぜ自粛する必要があるの?でも周囲はそれが当然と思っているようです。

そのくせ役所の電気は煌々と灯っているし、暖房はがんがんに焚かれていました。寒いからと厚着をして役所に行ったら、暖房のため数分で顔がのぼせてしまうほど。職員も当然薄着で作業、外は雪なのにブラウス一枚という姿でした。なぜ、なぜ???

新宿誰もその矛盾を指摘しないのでしょうか。災害地域以外でも、今回の大震災に心を痛めている人が大勢いらっしゃると思います。でも中には何かを自粛することで、被災者と同じ立場に立てたと勘違いしてしまう人もいるのでは。

元気な地域はどんどん経済活動を活発にし、東北の分まで日本経済を支えるくらいの意気込みが必要だと思います。いっぱい儲かったら、その分を募金に回せばいい。救援や復興にはお金がいる。気持ちだけじゃ沈没してしまう。

そんな中で、センバツ高校野球大会の開催決定はとてもよかった!もちろん心に大きな傷を負った東北ナインの中には、その状況を受け入れ難いという子もいるだろう。「カンパン1個で暮らしている被災者を思うと、本当に食べていいのかなと思った」と主将の上村くんは思ったそうだが、「いいんだよ、しっかり食べな」と私は伝えたい。

新宿今、彼らは生きている。救われた命を輝かせることが、多くの人を励ますことに繋がる。例え今はそれが彼らの重荷になろうとも、人は生きて、前に進んでいくしかない。普段野球を見ない私ですが、今年のセンバツは心から応援したいと思います。

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6 Replies to “意味のない自粛ムード”

  1. 「こんな時に…」ってのはちょっと前の「非国民」てのと、あまり変わらない気もします。
    どれほど近代化したように見えても、日本は基本「ムラ社会」ですから。で、今の教育はそれをさらに強化して「少しのはみ出し」をも恐ろしいものと考えるように仕向けてますし…
    keikoさんが今、いたはる場所はまさに「ムラ」思想が息づいている場所やから余計そうなんと違いますか?
    まあただ、首都圏ではいつ余震がくるか/停電になるか分からないという状況でひと所に大勢のひとが集まるのは、まだまだ危険だから、多少の自粛はやむを得ないのかも?とは思います…暗い密閉した空間でパニックが起こる…というのは、考えるだにぞっとします。
    けどそれはあくまで被害があった地域の話であって…だと思うんだけどな〜
    変なの!(あ〜あ言うてもた)

  2. うん、ここはすっごく「ムラ」です。いいところなんだけどね(苦笑) 無駄を省くことと自粛は違うと思うし、ましてやお悔やみの気持ちを持つことと自粛も全然違うと思うんだけど・・・まあ仕方がないかな。パチンコとかのネオンは消せっ!って思うけどね(笑)

  3. 大きく同感!役所がそんなんじゃダメー!!
    子どもが通うペルーの日系の幼稚園では、折った千羽鶴を集めています。
    ちゃんとプリントで千羽鶴の発祥、意味、折り方の説明が来ているのに、親が説明をしていないっていうのがダメー!って友達(コンセルジュ)が怒っていました。
    読み聞かせ同様、まさにこういうときにね、子供たちに教えること沢山あります!!!
    私も自粛ムードから一転、頑張ります。

  4. 全く同感です!
    日本経済がただでさえ冷え込んでいるのに、このままでは復興に回すお金が生み出されない。
    経済が萎縮したら、第4の災害になると言われています。
    無駄は省いて、使うべきところでしっかりと生きたお金をみんなで使いたいものですね。

  5. でしょ?悲しいことだけど悲しんでいては前に進まないよ。それに周囲が被災者の悲しみを想像しても、被災者の悲しみが消えるわけじゃないから。できることを普通にしていく。その中で寄付なり募金なり、そして次に起こりうることを個々人が考えていくことが大事なのではないでしょうか。

  6. 関西は阪神大震災を経験して、そこから立ち直った地域です。悲しみはもう十分分かっていること。だからといって自粛やら旅行キャンセルやらされたら、立ち直るものも応援するものも共倒れになってしまうだけ。関西から元気にしていきましょう!

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