アマゾンのトマト「ココナ」

南米のジャングルで収穫されるおいしい柑橘類ココナ。その色と大きさから、アマゾンのトマトと呼ばれています。実の幅は最大で12cmに達し、大振りで赤みがかったものや小振りで黄色っぽいものなどバリエーションは様々。オレンジよりもさらに酸味の強い味が特徴です。

ペルーでは、アマソナス州やウカヤリ州、ロレト州の州都イキトスを始めとする熱帯雨林地域で育ちます。有機物を含む粘土質の土壌で栽培され、収穫期(最大)は4月と10月です。このナス科の植物ココナ(Solanum sessiliflorum)について、ペルー貿易観光促進庁(Promperú)が次のように紹介しています。

優れた栄養価とその効能

ココナはおいしいだけでなく、炭水化物や鉄、ビタミンB5、ビタミンB12、ビタミンC、カルシウム、カロチン、リンなどを含むとても栄養価の高いフルーツです。豊富なビタミンCが鉄分の吸収を促すため貧血や栄養障害と戦う強い味方になり、糖質が少ないのでコレステロール値の高い人にもオススメです。

また食物繊維が多く含まれることから便秘にも効果があるとされ、余分な尿酸を排出して腎臓や肝臓を守る働きもあります。さらに、健康でツヤのある髪を手に入れたい人にも朗報!豊富な栄養素が髪の繊維の自然な輝きを保つので、ヘアケアに気を配る人にも人気があります。

アヒ・デ・ココナ

ココナは甘くないので、嚙んでみて感動するほどのことはないものの、塩を少し足せば万人に好まれる味へと変わります。ココナと塩の完璧なコンビネーションは、アマゾン料理に欠かせないソース「アヒ・デ・ココナ」を生み出しました。

アヒ・デ・ココナの作り方はとても簡単で、どんな料理にも添えることができます。まずココナの皮をむいて果肉をボウルに入れ、塩、タマネギ、チャラピータ(※アマゾンの激辛トウガラシ)とコリアンダーを少々加えるだけ。辛さと酸味に幅のあるところがまた面白いんです。

数多くのペルー人が毎日のように食べているココナとアヒ・デ・ココナは、間違いなくペルーアマゾンの宝物といえます。その独特の味はきっと世界中の人々を虜にすることでしょう。

(ソース: ペルー貿易観光促進庁/Promperú)