2年半ぶりのアルマス広場と軍楽団の演奏

2年半ぶりに世界遺産の街リマセントロのアルマス広場を訪問した。2週間前にも公的手続きでセントロまで来ていたが、その時は発足したばかりの第3次内閣に対する抗議行動が行われるなど大統領宮殿付近は警戒態勢を取っていたため、広場に立ち入ることができなかったのだ。

アルマス広場への侵入口はまだブロックされていたが、外国人観光客はスルーらしい。いちいち職質されるアンブランテ(露天商)を横目に、外国人の私はなんの問題もなく柵の中へと入ることができた。時にペルーは明らかな自国民差別を平然と行うが、誰も何も言わないな。

カラ~ン、カラ~ンと響き渡るカテドラルの鐘に耳を傾けていると、大統領宮殿の正門で2人の衛兵がトランペットを高らかに吹き鳴らした。折しも時間は11時30分、衛兵交代前に催される軍楽団の演奏だ。この灼熱の太陽の下、アルマス広場にいるわずか数十人足らずの観光客のために30分も熱演するとは、さすが軍人さんである。携帯を支える腕がジリジリ焼けていくのに耐えきれず、衛兵交代まで見学せずに移動したのはちょっとしくじったか。

アルマス広場周辺には警察官があちこちに配備されており、治安の面ではずいぶん改善されたようだ。広場を中心に2~3ブロックの範囲は車両進入禁止になっているし、怪しげなもの売りやアンブランテも激減していた。主人がコロナで亡くなったのかシャッターが下りたままの店舗も多く、以前のような活気はないけれど、これならミラフローレスを散歩するよりよほど安全かもしれない。またアルマス広場周辺のカフェやレストランに設けられたテラス席で、ゆったり食事ができるのもいい。これだけ人口密度の低いセントロなんて、今の時代にしか楽しめない。

日本の皆さんがペルー旅行へ来られるのはまだ当分先だと思うので、せめて軍楽団の演奏でも聴いてペルーの雰囲気をお楽しみあれ。また安全そうな場所があれば適宜録画してご紹介します。早く日本の方がペルーを旅行できる日が来ますように。

ちょっとピンボケですがお許しください。あまりの日差しに携帯画面がまったく見えませんでした(汗)