ビクーニャ密猟阻止へ対策協議会設置

アヤクチョ州におけるペルーの国獣ビクーニャの度重なる密猟に際し、国家森林・野生動物機関(SERFOR)が地域対策協議会(MRCVFFS)の設置を提案した。

MRCVFFSの正式名称は、アヤクチョ地域森林・野生動物統制監視協議会。ペルーでは2015年から2019年にかけ、9州で計1203頭のビクーニャが密猟の犠牲になっており、中でもアヤクチョ(946)やアレキパ(96)でその数が目立っている。

このような背景からSERFORは、アレキパ、アヤクチョ、ワンカベリカ、フニン、プーノ5州の地方政府ならびに関連コミュニティの複数責任者が出席する会議上で、アヤクチョ地方へのMRCVFFS設置を答申。

取締りに携わる警察官の教育訓練や戦略プランの作成など、関係各所と調整の上問題解決に取り組みたいとするSERFORの意見に、各地方政府とコミュニティもビクーニャ保護の観点から資金調達の必要性を含め同意を示した。

今回の会合には、直接または間接的な形で密猟取締りに関わる国家警察環境部や国家税務監督庁、検察庁環境特別局、農業灌漑省畜産局の代表者も参加。ビクーニャの獣毛は、その貴重性からアンデス高地の地域共同体や集落住民の大切な収入源となっている。

(ソース: Andina 11/02/20)

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