二輪車二人乗り禁止法案 国会審議へ

リマ市ミラフローレス区議会は21日午前、二輪車の二人乗りを禁止するための立法発議を全会一致で可決した。

自治体基本法に定められた立法発議権に従い、同区による「治安維持強化および二輪車犯罪削減法案」がこの後、国会に提出され審議にかけられることになる。

発議の発起人であるミラフローレス区長ルイス・モリーナは、条例の枠を超え、全国レベルで二輪車による犯罪を防ぐのが目的としている。尚、国軍や国家警察、自治体の警備員、国家警察発行の許可証所持者は規制対象から除外される模様。

また区長は法案の提出に先立ち、ホルヘ・デル・カスティージョ国会議員(PAP)やフアン・シェプー議員(PP)、人民勢力党(FP)の複数議員と会談し協力を得ていると話す。

同区治安部門のアブドゥル・ミランダ部長は「リマ首都圏各警察署の報告によると、犯罪に関与した二輪車の押収は1500台以上にのぼる」と現状を指摘し、法令は運輸通信省の管轄になるだろうと述べた。

一方、ペルー自動車協会(AAP)は「強盗や誘拐、暴行は自動車でも起きる。トラックやバスも麻薬や密輸品、危険物を運んでいるし、飛行機もそうだ。犯罪を減らすからと言って二輪車だけを制限するのは理不尽」と公式に表明、ライダーの権利侵害を理由として二輪車愛好団体と共に二人乗り規制に対し異議を唱えている。

(ソース:El Comercio 21/02/19)