使い捨てレジ袋禁止法案可決、有料化へ

ペルー国会本会議は5日午後、使い捨てプラスチック袋および容器の規制に関する法案につき、賛成96票・反対0票・棄権2票で可決した。

環境省が推す同法案はこの後、内閣を経由し官報にて公布されることになる。この“使い捨てレジ袋禁止法”の概要は次のとおり。

1. レジ袋の有料化
スーパーマーケットや食料品店、一般商店などは、商品を販売する際に客に渡す使い捨てプラスチック製袋の有料化に着手しなければならない。猶予期間は同法の公布後36か月以内。同様の措置により、コロンビアではレジ袋の利用が30%減ったとしている。この他、使い捨てプラ袋の製造者に対しても新たな課税条項を定めている。

2. リサイクル可能な素材への転換
上記の店舗に対し、同じく法令公布以降36か月以内(2021年12月まで)に、リサイクル可能なレジ袋、または劣化してもマイクロプラスチックなどによる汚染が生じない素材のレジ袋への漸進的な転換が義務付けられる。また、リサイクル不能なプラスチック製食器やコップなどについても、同期限までにその製造、輸入、取引が禁止される。

3. 発砲スチロール容器の終焉
食品用発泡スチロール容器についても、同期限をもってその製造、輸入、取引が禁止される。

4. 小型プラスチック製品の根絶
当法令では、表面積900c㎡、厚さ50μm未満のプラスチック製袋、ストロー、発泡スチロールにつき公布後12か月以内の除去を定めている。

5. 新聞・広告などのプラ袋禁止
新聞や雑誌、広告印刷物などは、プラスチック製の袋に包んだ引き渡しが禁止される。請求書や消費者向けの案内についても同様。

6. プラ製品禁止エリア
自然保護区、文化財エリア、海岸や河岸のビーチ、博物館・美術館、政府の公共施設における使い捨てのプラスチック製袋、ストロー、発泡スチロール容器の使用については、同法令の発効に伴い(即時)禁止される。

(ソース:Gestión 05/12/18)