8月1日はアルパカの日 巻き毛と直毛がいます

毎年8月1日はDía Nacional de la Alpaca(全国アルパカの日)。ペルー農業灌漑省管轄の南米ラクダ科動物国家委員会(CONACS)によると、現在地球上には合計403万7419頭のアルパカが生息している。

うちペルー国内の頭数は全世界の89.09%に相当する359万6753頭。主にアンデス高地のアルパカ農家により飼育され、体毛の特徴からワカヤ種とスリ種に大別される。

ワカヤ(Huacaya)種は国内のアルパカの85%(1994年調査時)を占める。四肢の先端と顔は体毛が短いが、それ以外は豊かな長い巻き毛で覆われ、ふんわりしているのが特徴。体毛は年に9~12cm伸びる。

スリ(Suri)種はわずかにウェーブのかかった絹のような直毛が特徴で、体毛の伸長は年間10.4~20cm。

世界各国のアルパカ生息数

国内のアルパカはプーノ(55%)、クスコ(12%)、アレキパ(10%)、ワンカベリカ(6%)各州を中心に分布。アルパカ農家の85%は零細酪農家で、一農家当り50~100頭の群れを放牧している。

アルパカ一頭から一年間に採取できる体毛は3~6ポンド、2006年度の最高級アルパカ繊維(tops)輸出量は3.19㌧、同輸出額は約2050万㌦。同年のアルパカ肉輸出量は9082㌧、一頭当り20~30kgで他の動物よりもコレステロールが少ない。

世界のアルパカ繊維の80%はペルー産。二位は隣国のボリビア産(15%)、残り5%は他国由来。主要輸入国(仕向先)は中国、米国、イタリア、日本。

アルパカ

(ソース: ペルー農業灌漑省)