カピバラにだって負けないもん!イキトスのアマゾンマナティ

マナティ、マナティ、マナティ・・・人をふにゃんとさせてくれる、この不思議な響き。日本ではカピバラがいつになく人気だそうですが、鼻下の長さならマナティだって負けてない!なのに、聞くところによると「マナティって知らない」「ジュゴンとどう違うんだっけ?」という反応ばかりとか・・・残念。


「哺乳網哺乳類海牛(カイギュウ)目」と聞いただけで、ぬぼーっとしたイメージが湧いてしまうマナティ。なんせ「海の牛」ですからね、ずんぐりむっくりしている訳です。イルカやクジラより象に近いというのには驚きですが、あの浮き草をもぐもぐと食む時の口と上唇(鼻と口の間の髭が密集している辺り)の動きを見ていると、確かに象の鼻のようだと思ってしまいます。

マナティの生息地は世界に3か所あります。アメリカ、アフリカ、そして南米アマゾン河。wikiの分布図ではアマゾンマナティの生息地がブラジルだけになってますが、ペルーにもちゃんといます。アマゾン河はブラジルだけのものじゃありません。

ペルー・アマゾン最大の都市、ロレト州のイキトスにある「Centro de Rescate Amazónico(アマゾン・レスキュー・センター/通称:CREA)」では、漁などで傷ついたマナティや、母とはぐれて衰弱した赤ちゃんマナティを保護、リハビリ期間を経て再び自然に戻すという活動を行っています。そこで働くJICAボランティアの女性に、センターの活動内容や現状についてお話を伺いました。私がそこを訪れた2010年に比べ、活動内容も各段に進化しています。そして今年は、センターで保護中のお母さんマナティが赤ちゃんを出産したそうですよ。素晴らしいですね!

1人でも多くの方にマナティのことを知ってもらうため、CREAでは今、集客に力を入れているそうです。チケットはガイド料も込み。英語orスペイン語で説明してくれるほか、エサを食べさせるなど、マナティと直接触れ合うこともできますよ。日本でもいくつかの水族館でマナティを飼育していますが、ガラス越しに見るだけ。頭を撫でたりなんて絶対できませんからね。CREAなら、そのもふもふな姿に一目惚れすること請け合いです♪

CREAは市内からはモトタクで約30分、10~15ソレス。地図で見ると遠く感じますが、案外さくっと行ける距離です。キストコチャ動物園からも近いですよ。アマゾンはこれから乾季で観光シーズン。皆さまの訪問をお待ちしています!

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