「チョロのタップを観に行きませんか」と声をかけてもらった。ペルーのカホンやマリネラが身近になって以来、あの軽快で力強いリズムがとても好きになっている。ましてや、ただのタップではなく「チョロ」と。そこを強調するには、何か理由があるはず。有難くご一緒させて頂いた。
演出&主演のAntonio Vílchez と彼の生徒たちの間には、素人目にもはっきりと分かる技術差があった。曰く、2年前の公演では、Antonioは超絶技巧タップを3時間も踊り続けたほどの人物だという。うーん、そっちを見たかったなぁ。でもそれを見越しての演出だったのだろう、これはこれで十分面白かった。
「Sigo siendo/私は(ここに)居続ける。私は(私として)あり続ける」ペルー民衆の力強さと泥臭さ、喜びと笑い、単純さと遺伝子の奥深くに染み付いた哀愁。その一端に触れる作品。1月12日20:00からも、同公演あり。チケット30ソレスはお値打ち。興味のある方はICPNAへどうぞ。