プエルトマルドナード コルパ・デ・グアカマヨ

ロッジ2日目は朝3時過ぎに起床。部屋の中は真っ暗。月明かりに照らされる外のほうが明るいくらいだ。風と水の音しか聞こえない漆黒の闇。ロマンチックとも言えなくはないが、懐中電灯を頼りに顔を洗ったり歯を磨いたりするのは大変だった。4時過ぎ、ロビーに集合。この日は50代半ばくらいの白人カップルと一緒だった。ボートに乗り込み、寒さに震えながら目的地に向かう。これからタンボパタで一番のポイント、「Collpa de Guacamayo/コルパ・デ・グアカマヨ」を見に行くのだ。ポイントまでボート+徒歩で約2時間。東の空がだんだんと白み始めた。

コルパ(インコたちが集まる土壁)を、”すぐ目の前で”見られると勝手に思い込んでいた私。でも実際には、川を挟んだ対岸からの見学だった。そりゃ人間の姿が見えたら、鳥たちも怯えて集まっては来ないだろうが、この距離を見た時は正直がっかり。遠すぎっ!裸眼で鳥の違いを見るのはかなり厳しいかと。たいていのガイドが持っているとは思うけど、ご自分で双眼鏡を持参されることをお勧めします。

青々としたヤシの葉の上で、数羽のベニコンゴウインコたちが羽を休めていた。生涯つがいで添い遂げるそうで、常に二羽ずつで行動していた。森の緑にその赤い羽が映える。まるで宝石のようだ。1時間ほど経過。鳥はたくさんいるのに、壁にはなかなか降りてこない。野鳥観察は忍耐勝負だが、蚊と戦いながら待つのはなかなか辛い。

そろそろ限界だ~と思っていたら、突然来た!木の上に集まっていた鳥たちが、一斉に下りて土壁をついばみ始めた。すごい、すごい。何羽くらいいるのだろう。この日の主役はブルーヘッド・パロット。この後もっと集まってきた。後日、この写真を見ただんなが「アブラムシみたいだな」と言ったが、ほんとそんな感じ(笑) なんせ遠かったからね~。でも感動した。

雨天や曇天だと、鳥たちはまず壁に下りてこないという。昨日おとといは雨が降ってなかったのに、残念ながら見られなかったそうだ。あるウェブサイトでは勝率6割と書いてあったので、シーズン前でこれだけ見れたのは本当にラッキー。ジュディが用意してくれたコーヒーとお菓子を摘まみながら、双眼鏡でじっくりと観察。朝は早かったし蚊はすごかったけど来る価値あり。帰りに川岸で見たカピバラの足跡とその主。

帰り、川縁でぼけーっとしているカピバラを何匹も見ることができた。家族でいるもの、単体のもの色々。この離れた目とほがーっとした鼻がなんともいえない。ツボ♪

金の違法採掘者たち。このマードレ・デ・ディオス州は砂金で有名。彼らは水銀を使うため、環境汚染が著しい。国や州も対策をとっているが、賄賂でなんとでもなるお国柄、一向に解決される見通しが立たない。以前、「フランスのリユック・ジャケ監督が、ペルーのマードレ・デ・ディオスやマヌー国立公園などを舞台にしたドキュメンタリー映画をこのほど完成させた」というニュースを見た。違法採掘者や鉱山企業がどれほどアマゾンの自然を破壊しているかを、世に知らしめるものらしい。

映画を見ていないので何とも言えないのだが、こういう話題を取り上げる時、金で儲けているのは本当は誰なのかを考えてほしいと思う。それは健康を害しながら金を掘る彼らではなく、世界の投機家たちだ。金が投機対象である限りに、違法採掘がなくなる訳がない。

もちろん違法採掘する彼らには教育が欠けているし、残念ながらモラルもない。自分が良ければ、他はどうでもいいと思っていたりするのは事実だ。しかし、ナシ○ナルジオ○ラフィ○クなどがエセ・エコ人間にアマゾンを旅させ、「なんてことだ!私の目の前で、今まさに森が破壊されようとしいる!」とか言わせてるのを見ると、いつも胸糞が悪くなる。

じゃあ、あんたの国は世界に対して何をしているか?川の汚染云々の前に、モンサントの遺伝子組み換え種子を何とかしろよ。違法採掘を仕方のないことだとは全然思っていない。でもこの親父たちはこれでメシを食ってるし、子供を学校に通わせている。何がよくて何が悪いのかなんて、立場が変われば180度変わる。ペルーにいると、これまでの常識を覆されることが多い。

往復4時間、現地2時間のコルパツアーを終えロッジに戻った。船着き場に集まる蝶々がきれい!黄色い紙ふぶきみたいだ。

ジュディが突然立ち止まり、砂地のある一点をそっと指した。そこにいたのは体長1㎝ほどの小さな小さな蛙!砂と同じ色なのに、よくまあ見つけられたものだと感心。それから、水辺を散歩中の「Eurypyga helias meridionalis/ジャノメドリ」も発見。残念ながら、こちらは撮影できず。でも見れたのでよし。この後、遅い朝食を食べて一休み。ああ、充実のアマゾン滞在。

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2 Replies to “プエルトマルドナード コルパ・デ・グアカマヨ”

  1. インコ=アブラムシ発言に思わずぷっ!
    野生化したセキセイインコの群れならこっちでも見れるけど、大きさが違うもんね。迫力あるやろうな…
    チョウチョの群れ、奇麗!
    「蝶は踊り手の才能(タクスゥ)をかぎつける」とバリでは言われていてね。このチョウチョの群れん中に突っ込めば、わたしもタクスゥの持ち主になれる?!
    …たぶんチョウチョがクモの子散らすやろね(苦笑)
    エセ・エコ云々のくだり、めっちゃ共感するわ~
    誰のせいで森が消えクジラがいなくなったと思ってるねん!
    自分の祖先の悪行にフタをして善人ぶる(しかも本人が「わたしってば素晴らしい」って酔うてるのが尚よろしくない)の、虫が好かんわ

  2. リマの町でも半野生化したでかいインコが見れるよー。すごい声で鳴くから、すぐ分かる(苦笑) ちょうど旅行から戻った翌日に近所を「ぎゃーぎゃー」いいながら群れで飛んでたので、「インコだけならアマゾンに行かんでもいいな」と思ったほど(笑) 蝶々はこれからがもっときれいなんだそうです。見れなくて残念!違法採掘は本当に困った問題なんだけどね。よく「俺たちにも権利を!」とかいってデモしてる。違法なのに権利も何もないんだけど、ラテンはデモ好きだから・・・色々考えさせられます。

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