彼女にとってもきらめいたであろう夏の一日

ペンタゴニート帰国後初の日曜日。時差ぼけ(←朝早く目が覚める)を利用して久しぶりにペンタゴニート(国防省総司令部)へ。自宅からペンタゴニートまで、できるだけ多くの公園を抜けつつ歩いた。

ああ、青々とした木々が眩しい!緑が目に沁み入るとはこのことだ。冬に帰国したから仕方がないのだが、日本では緑を見ることが本当に少なかった。山の木も芝も枯れているし、畑の緑もあまりに弱々しい。花より葉っぱのほうが大好きな私にとって、冬の日本はある意味鬼門だ。

春の遅い松本はベージュ一色だし、東京と大阪は建物と人の多さしか印象にない。それに比べ九州は緑も多かったけど、それでも一面青々とした芝に覆われ・・・というのはまださすがになかった。どこにいっても高い建物ばかりで、緑はおろか空すら見えない。

目立つことばかりを考えたケバケバしい看板が、街の景観を壊滅的に破壊している。ああいう景色は心のエネルギーを消耗させる。「緑を返せー!」と叫びたくなる。美しい日本を見に、次は若葉の芽吹く頃に帰ろう。

★★★★★★★★★★

今日(3月17日)、現職リマ市長のリコールを問う選挙が行われた。「リマ初の女性市長」と注目を集めた、スサナ・ビジャランだ。昨年11月の時点では、リコール賛成派が65%だった。中間~貧困層に不満が溜まっていたようだ。

しかしその結果は「リコールNO」、どうやらビジャランは首の皮一枚で繋がったようである。1ヶ月半もいなかったので、正直ここ最近の動きがよく分からない。相当数が彼女の市政に強く不満を抱いていたはずなのに?それとも、「リコールするとなると、その間市政が滞る。

第一、リコール実施のためにいくら金が掛かるんだ?それこそ税金の無駄だ!」ってことだろうか。「誰が市長になったって、結局俺たちの暮らしは変わらんさ」リマの空港から自宅に戻る時に利用したタクシーの運転手も諦め調子でそんなことを言っていた。

ペルーを代表するカリスマシェフ、ガストン・アクリオや人気コメディアンでありサルサ歌手のメルコチータは積極的に『NO』を呼びかけていたようだが・・・投票結果は、

『NO/リコール反対』 ・・・ 52.6%、50.4%、54.0%
『SI/リコール賛成』 ・・・ 47.4%、44.2%、46.0%
※調査会社IPSOS、DATUM、CPI三社による出口調査結果(誤差含む)

リマ市長と言えば、日本で例えるなら東京都知事と同じ。続投が決まったとはいえ、その有権者の半数近くが彼女を拒否したのだ。これからも厳しいかじ取りが続くだろう。ま、とりあえずLey Seca (禁酒令)は、明日のお昼に解禁です♪

“彼女にとってもきらめいたであろう夏の一日” への2件の返信

  1. こんにちは。
    これは、相当、お金が動いたということでしょうか。

  2. こんばんは。どうなんでしょうねぇ・・・。ビジャランはこの選挙が行われると決まってからあれこれと実績をアピールし、熱心に動いたような印象があるので、それを見て「まあこのまま続けさせてもいいか・・・」と思った人が多かったのかもしれません。もしくはタクシー運転手のような「諦め派」が増えたとか?

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