リマ バス物語 ふたたび

12月7日(水) アサヒコム・世界のウチに「荷台から眺めるクリスマス」が掲載されました!

クリスマスまでもうあとわずか。我がアパートも夜はクリスマス・イルミネーションを点灯して、とってもいい雰囲気になっています。

以前にもご紹介したことのあるリマのクリスマス・イルミネーションですが、今回はまたちょっと違った視点から執筆させて頂きました。師走で何かと忙しい皆さまが「ほんわか、くすっ」となって頂けますよう♪

★★★★★★★★★★

ある日のバスの中でのできごと。

杖を突いたばーちゃんがバスに乗ってきた。こういう時、どんな強面のコブラドール(バスの集金人)でも自然に手が伸び、お年寄りがきちんとバスに乗れるよう、手伝う。

こういう何気ない風景が好き。

このばーちゃん、足は悪そうだがよぼよぼではない。カクシャクとして目もぎらぎら、なかなかのツワモノとお見受けした。

「このバスは○○まで行くねっ」と、コブラドールに質問だか詰問だかわからない口調で言う。どれほど偉そうな男性でも、この手のばーちゃんには勝てないといった感じ。コブラドールも慣れたもんで、「はいはい」と軽く流していた。

さて、その○○に到着。ばーちゃんはまたコブラドールに助けられながら、ゆっくり下りて行った。

そして、ちょうどバスの横の車線に止まっていたタクシーを捕まえ、次の行き先を告げているようだった。

私はバスの中から見下ろしてただけなので、2人の会話は当然聞こえない。でもタクシーの運転手が手を開いて、「5」の数字を示したのが見えた。

「ばーさん、5ソルでどーだい」

こんなところだろう。

ところがこのばーちゃん、その数字が気に入らなかったらしく、つんっとそっぽを向いてしまった。まあタクシーの言い値が高すぎる場合は、当然のことだ。でも交渉した様子もなかったけど。

運転手は今度は指を4本立てた。4ソルに下げたようだ。

そこですかさず指を3本立てるばーちゃん。

指4本で応戦する運転手に対し、指3本でばんばんと窓を叩く。

そして・・・ ばーちゃんの勝利らしい。ゆうゆうとタクシーに乗り込んだのだ。

この分かりやすい値段交渉を上から見下ろしていた私。ふと上を見上げた運転手と目が合ったので、思わず私も指を3本出してみた。

「そーだよ、セニョリータ、このばーさんにはやられたぜ」

運転手はちょっと困った顔をしながらも、この負け戦を見守っていた私に対し、笑顔で手を振ってくれた。

そして信号が変わり、バスは直進、タクシーは右へ。ばーちゃん、ちゃんと目的地まで行けたかな?

なんてことない日常だけど、こんな人間臭い光景が垣間見れるリマが好きです。

「リマ バス物語」不定期シリーズにしようかなぁ・・・なんて思ったりして。今回は、過去ログの中からご好評頂いたものをひっぱってきてみました★

あわせてお読みください

10 Replies to “リマ バス物語 ふたたび”

  1. う~~~ん!!いい~~~!光景が目に浮かびます!
    空気が伝わる、においもしてきたよ!^0^! 

  2. いや~ばあちゃんお見事っ
    無敵やね(笑)
    こっちは雨がぽしょぽしょ降って寒いけど、
    声立てて笑ってお腹んなかから暖かくなったわ。
    おおきにっ☆
    「リマのバス・にんげん模様」次回に期待してま!

  3. あは、ありがと~。いっつも問題ある国だけど、やっぱり人は優しいですよね~。私もほっこりします。

  4. ね~、ほっこりだよね。きっとブラジルでもこんな人間模様、いっぱい見れるだろうね。ちちゃさんの現地レポートに期待大!そっちは雨なんや。冬の雨、寒いよなぁ。風邪などひかんように~。

  5. どこに行っても頑固でたくましいバアちゃんっていますね♡
    私の父方の祖母もそんな感じでした。
    今は95歳になります。
    たまに実家の妹に電話して近況を聞くと、今はヨーロッパ経済の行く末を心配してるそうです。笑
    足が悪いので、ほとんど表に出ないのにボケないのが不思議です。
    リマ セントロのイルミネーション観に行きたいんですが、やっぱり子連れだと夜は危険ですか?

  6. 95歳でヨーロッパ経済を憂う!かっこいいですね~、私もそんなしっかりばーちゃんになりたいな。ボケないための秘訣を教わりたいです。セントロのイルミネーション、見に行かれるんですか?いいですね~。私はそう危ないとは思わないけど、これだけは人によって感覚が随分違うので、断言はできないですぅ・・・ごめんなさい。

  7. そうですよね。 確かに人それぞれですよね。
    今日、義父に聞いたら男一人だと守りきれないかもだから一緒に行ってくれるそうです。
    でも、おそらく自分で行きたかったから同伴するつもりなんだと思います。笑
    義母と義妹は大の外出嫌いなので絶対に行かないし。
    義妹今でも母親と一緒に寝てるんですよぉ〜。
    大丈夫かな。。。31歳。汗

  8. 頼もしいボディーガードができてよかったですね(笑) まあ確かに男性が一人でも多くいたほうが安心ですよね。手荷物貴重品を最小限にすれば、リスクも減らせますしね。しかし義妹さん、31歳にして母と寝るなんて…仲良し母子としか言いようがないですねぇ…(苦笑) 色んな人がいるもんだなぁ。。。

  9. いいな、いいな、こういうお話大好き!
    人間味がありますね~。
    庶民の生活が見えてきますね~~^^

  10. ありがとうございます。バスの中は人間ドラマ見放題!で、とても楽しいですよ(笑)

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