リマ国際空港へのデモで資金関連メモ押収 前大統領の知人が所持

マスメディアの地道な取材により、この2週間、リマ首都圏で行われているデモ行進「リマ占拠(Toma de Lima)」の資金源が明かされるかもしれない。

1月31日、デモ隊の一団がカリャオ特別州にあるリマ国際空港(ホルヘ・チャベス国際空港)へ向かおうとする中、同州カルメン・デ・ラ・レグア区プラヤ・リマック警察署の捜査官が、カスティージョ前大統領政権時にリマの大統領宮殿を訪れたことのあるアンダワイラス州出身のジャネス・ナバロ、およびシリロ・ハラ・ママニを拘束した。

ナバロのリュックサックからは一冊のノートと手帳、現金1,000ソレスが見つかった。一方、ハラの所持金は2,300ソレスだった。警察はナバロが所持していたノートを押収、ペルー21紙はその全ページを独占的に閲覧することができた。このノートには、旅行の日程や乗客の名簿、宿泊代や旅費の精算に加え、棒や石を手にリマ市内を行進するデモ隊の日当などが記されていた。

ノートの最初のページには、「アンダワイラス代表団」という見出しで、61人の名前と電話番号、それぞれの出身地が記されていた。情報筋によると、これら代表団の一部は1月18日、国立サンマルコス大学と国立工科大学(UNI)の施設内で寝泊まりしていたという。

次のページには、「2023/1/19の出費」の見出しで、運転手への支払700ソレスを始め、複数弁護士の夕食、朝食、昼食代や、アトコンゴとマンチャイ(いずれもリマ市南部の地名)からサンマルコス大学までの運賃が細かく示されていた。

別のページには、ジャネス・ナバロ・フローレスの銀行口座宛の4つの送金記録があり、「私の口座への入金合計 – 10,868ソレス」と本人が書き留めている。金額は1件目が3,000ソレス、2件目が4,000ソレス、3件目が3,868ソレス、これらは送金元が不明で、残りは「ベンジャミン教授」からの1,300ソレス。

2022年7月に放送されたTV番組「クアトロ・ポデール」は、ナバロが自分をアプリマック州知事に任命するようカスティージョ前大統領に働きかけていたと明かしている。この2人は2017年の教職員ストライキをきっかけに知り合ったようだ。

番組ではまた、カスティージョ前大統領がナバロのことを「私の師匠」と呼んでいる携帯電話のメッセージについてのレポートがあった。前大統領はナバロに対し、「忠実で特別な人々のためには常に時間を割きます」と答えたと報じている。

2021年11月から2022年10月にかけ、ナバロはリマの大統領宮殿を3回訪問。他にも農業開発灌漑省(MIDAGRI)、教育省(MINEDU)、住宅建設上下水道省(VIVIENDA)、国会などを訪れている。

アメリカ大使館前デモの報酬は1人50ソレス

他のページには、駐ペルー米国大使館前のデモに参加した代表団23人への支払記録が残されていた。

1月25日、デモ隊の一団が米国大使館に向かった。押収されたノートによると、その日の支出は計1,323ソレスであった。この金額には、彼らに払ったマンチャイ(リマ市パチャカマック区の地名)からスルコ区の同大使館までの往復運賃が含まれているが、うち最も大きなものはナバロから23人のデモ代表団に支払われた一人当り50ソレスの報酬で、合計1,150ソレスを手渡したと書かれている。

カリャオ特別州を管轄する国家警察のホルヘ・ルイス・カスティージョ大佐はこの件について、「現在捜査中であり、検察庁と共に携帯電話などの所持品を調べている」とコメントした。

ナバロがリマ国際空港へ向かおうとした1月31日のページはまだ埋まっていなかった。このノートについて、拘束された2人は当局の質問に対し黙秘を続けている。

関連情報

  • クスコから来たシリロ・ハラ・ママニ(48)も、デモへの参加名目で400ソレスが手渡された11人のひとりとされている。
  • リマ国際空港の施設外に約300人のデモ隊が姿を見せたため、警察と国軍が同空港の警備を強化した。
  • 空港内へ入ろうとする旅行者に緊張が走った。警察と国軍が暴徒を解散させることに成功した。暴徒は再び集結する動きを見せたが、カリャオの市民によって阻止された。

(ソース: Perú 21 01/02/23)