アレキパ歴史地区 デモ隊の略奪を怖れ商店など休業

アレキパ州では13日、世界遺産で有名なアレキパ市歴史地区にデモ隊の集団が到着、破壊行為で市民に恐怖を与えながら通過したため、略奪を恐れた商店や中小企業が店舗を閉める事態となった。

歩行者天国のメルカデレス通りでは、デモ隊が衣料品店のガラスを割り、商品の衣服を奪おうとした。また、デモ隊は市街中心部にある複数の通りを徘徊し、周辺の交通に支障をきたしたため、他の商店も安全対策として店を閉め休業した。

同市内では、サチャカ地区、ティアバヤ地区、パウカルパタ地区、ミラフローレス地区、およびそれら周辺の道路が早朝から封鎖されている影響を受け、住民は徒歩での通勤や通学を余儀なくされた。

さらに、アレキパ国際空港へと通じる市街地北部への道路も封鎖された模様。同空港では12日に施設内部で抗議行動が行われたため、航空便の運航が中止されている。

また、アンドレス・アベリーノ・カセレス市場(いちば)の商人たちも、民衆の要求を支持する活動を中止し、市街中心部に出向き不満を示した。

一方、同州のカマナ郡では、検察庁本部の周囲で様々なものが燃やされるなどの事案が発生したが、建物に大きな被害はなかったと伝えられている。

13日午後には村人たちのグループがアレキパ市のアルマス広場に到着し、指導者層の一部が大統領選挙の前倒し実施を始めとする要求事項について演説を行った。

(ソース: Andina 13/12/22)