アンデスの味 ペルー産チーズBEST5

ペルー産チーズの見た目や味は、気候条件や土壌、製造技術、牛乳や水の質で決まります。カハマルカやワヌコ、フニン、アヤクチョ、アレキパを始めとする州の35万以上に上る生産者の努力と忍耐で、豊富な種類のチーズが生まれているのです。

ペルー全国のチーズは、農業灌漑省(Midagri)によるとおよそ50種類。サンドイッチやサラダ用、またはクリームチーズとして、他にも料理の付け合わせやスライスで、ペルー産チーズのかぐわしい世界にどっぷり浸かってみましょう。今回は、ペルー貿易観光促進庁(Promperú)がその中でも代表的な5つのチーズを紹介しています。

QUESO PARIA(ケソ・パリア)

南部アンデス地方のこのチーズは、そのほとんどが低温殺菌された牛乳から作られています。カルシウム、ビタミン類、ミネラル分など身体によい栄養素を含み、骨を丈夫に保つ働きをします。ペルー料理のポータルサイト「Menú Perú」では、レタスやナッツ、ミニトマトをオリーブオイルとバルサミコ酢、塩で和えたミックスサラダに添えるのがヘルシーな食べ方として推奨されています。また、ロコト・レジェーノやパステル・デ・パパのようなオーブン料理にも使えます。

QUESO ANDINO(ケソ・アンディーノ)

ケソ・アンディーノ(アンデスのチーズ)は穴のない黄色味を帯びた白いチーズで、固い外皮は薄くて切りやすく、バターのような柔らかい食感です。低温殺菌された全乳に乳酸菌やレンネット、塩を加えたもので、アヤクチョやアレキパ、クスコ、フニン、プーノなどで作られ、ケソ・パリアと並びアンデスを代表するチーズのひとつです。朝食のサンドイッチやおつまみに、またビスケットやコーン、サラダに添えたり、ピザやチーズフォンデュなどの材料にも向いています。

QUESO FRESCO(ケソ・フレスコ)

牛乳を凝固させてホエー(乳清)を分離し、塩を少々加えるだけ。とても簡単な製法のデイリーチーズです。カルシウムやタンパク質、リン、亜鉛、ビタミンA・B12が豊富で、他のチーズに比べ脂肪分が少なくダイエット食に向いています、サンドイッチの具材の他、茹でトウモロコシのお供として、またパパ・ア・ラ・ワンカイーナオコパにかけるクリームソースの材料にもよく使われ、トウガラシソースなどのソース類やサラダ、さらにはデザートにも用いられています。

QUESO MANTECOSO(ケソ・マンテコソ)

カハマルカで生まれたチーズで、麦わらに似た黄色と伸びやすさ、強い香りが特徴。比較的脂肪分の多いとてもクリーミーなチーズで、溶けると美味しさが増します。ケソ・マンテコソ1kg当たり10リットルの牛乳が必要とされ、パスタやビザ、ラザニアに入れたり、トーストや米粉のクラッカーなどに塗っていただきます。

QUESO CHIQUIAN(ケソ・チキアン)

標高3000mを超えるアンカシュ州ボログネシ郡チキアン村産のチーズです。村の酪農家が100%天然の牧草で育てている牛の乳から作ったチーズで、一帯には地元の観光と食文化振興を兼ねた複数のチーズ工場があります。

チーズはカルシウムやタンパク質、ビタミン類を豊富に含む美味しい食べ物です。それぞれのチーズの特徴を踏まえて、ぜいひ食卓に加えてみてください。

(ソース: ペルー貿易観光促進庁/Promperú)