料理通信 JOURNAL ペルー気鋭の若手シェフが腕を振るう“おばあちゃんの店”

web料理通信・JOURNAL5月16日(月)に ペルー気鋭の若手シェフが腕を振るう“おばあちゃんの店” が掲載されました。

ボヘミアンの町として知られるリマ市バランコ区。そこに今年年2月に行われたルセス賞の2021 年度料理部門で “35 歳以下の若手シェフ賞” に選ばれたJason Ramonの店「Awicha(アウィチャ=ケチュア語で “おばあちゃん” の意)」があります。ルセス賞とは国内有力紙El Comercio主催のオンライン投票で、テレビや映画、音楽界や料理界など、ペルーの文化芸術とエンターテインメント分野で傑出した人々や作品を選出するもの。若手シェフ賞の候補者にはあのピア・レオンも選出されていたことから注目を集めていました。

ラテンアメリカ一の美食の国と謳いつつここ何年かは大御所にこれといった動きもなく、このままではちょっとね・・・と思っていたところなので、若手の活躍は嬉しいですね。傑出したシェフがわずか数名いるだけでは、国全体の美食文化をボトムアップさせることはできません。またペルーには調理や食そのものにおける基本知識を体系的に学ばないまま、自身の “経験” だけで人気店に上り詰めるタイプのシェフが多いように思うので、ラモンのように欧米できちんと学んだ人が祖国で自分の店を立ち上げる意義はとても大きいと思います。

ここはワインの品ぞろえもなかなからしく、料理とのマリアージュにも定評があります。個人的にもぜひ行ってみたいお店のひとつです。

◎AWICHA
Jirón Domeyer 296, Barranco, Lima
☎+51-921-828-779
awicharestaurante.com