コロナ時代の一時帰国 ただいまペルー!

3月10日に日本への一時帰国を報告して早や9か月、やっとペルーに戻ってきた。人間ドックとワクチン接種が目的だったため遅くとも6月には戻れるだろうと高をくくっていたが、日本のワクチン接種開始が予想以上に遅れたことと、日本にひとり残る義母の終活問題が浮上したためこれほど長くなってしまったのだ。

いやはや、人生とは予測不可能なものである。だからこそ面白い。

これまでの短期滞在では日本のいい面ばかりに目が向いていたが、“生活”をしたことでたくさんの無駄や矛盾に気づくことができた。またペルーを長く離れてたことで、以前はすっかり当たり前になっていた1つ1つの出来事が新鮮に感じられ、改めて感動している。時間をかけてじっくり向き合うこと、また距離を置くことで改めて知るそれぞれの国の魅力や問題点。そういう小さな、でもたくさんの気づきを得れたことに心から感謝したい。

さて。 ペルーは海外から入国したコロナ非感染者に対しての隔離義務はなく、帰国したその日から通常生活が可能だ(南アからの入国者は除く)。私も帰国翌日にさっそくスーパーへと出かけ、今日は近くのホコ天で軽く運動もしてきた。強制隔離がないって最高~!しかし勝手に出歩いておいてなんだが、こんなゆるい対応で大丈夫だろうか?

ペルー政府は12月10日、オミクロン株の懸念から屋内に入場する18歳以上の市民はワクチン接種完了証明の提示を義務付けた。それに従い、スーパーの入り口では買い物客が携帯画面でワクチン接種完了証明を各自提示。係員はその確認に追われ、検温やアルコール消毒はすっかりおざなりになっていた。それでもペルーはすぐさまデジタル対応するところがいい。最初はバグだらけだがまずはリリースして修正は随時という、いわゆる走りながら考えるスタイルだ。

対して紙文化の日本政府が発行するワクチンパスポートは、ただのA4のペライチ。本文は日本語・英語併記で、用紙の隅には『この証明書には「すかし」等の不正防止処置を施してあります。』という一文が日本語で記載されている。こんな大事な文章がなぜ日本語only!(爆笑)

ツッコミどころ満載のペラペラワクチンパスポートだが、とりあえずスーパーには入店できたのでよしとしよう。とにかくこれからまたリマ生活だ。なんだか初心に帰った気分でドキドキワクワクしている。この国での生活をふたたび楽しめるってなんてステキ!皆様、どうかこれからもkeikoharada.comをご贔屓に。