新型コロナ第二波 総死者数に減少の兆し

ペルーにおける直近1週間(2月20日まで)の一日当り全国平均総死者数(週移動平均)は1058人、前週に比べ30人減少している。ペルー・カトリカ大学の情報分析専門家ロドリゴ・パラが、全国死者数統計(Sinadef)のデータを基に報告した。

「全国で確認された死者数に減少の兆しが見られます。わずかな数ですが、(新型コロナ第一波収束以降以来死者数が再び増加に転じた)昨年12月初頭以来初めてのケースです」

同専門家はまた、全国25地域のうちアンカシュ、アプリマック、アレキパ、カハマルカ、リマ、ワヌコ、イカ、ランバイエケ、タクナの9州で死者数の減少が観測されているとした上で、「ラ・リベルタやトゥンベスをなど、その他の州では増加継続または頭打ちの状態」と指摘した。

その一方で、総死者曲線の下降は新型コロナ第二波のピークを越えたという意味ではないと強調、防疫体制を緩めないよう注意を促している。

リマ市内の状況

リマ市43区でもまた、20日までの平均総死者数が12月初頭以来初めて前週を下回った(508人/13人減)。「ラ・モリーナとスルコ、特にスルコでは高止まりが続いていましたが、先週以降は両区とも減少に転じています」と同専門家は説明。43区中次の16区で総死者数に減少が見られると報告した。

  • ロス・オリーボス
  • サンマルティンデポーレス
  • コマス
  • リマセントロ
  • サンフアンデルリガンチョ
  • チョシカ
  • アテ
  • ヘススマリア
  • サンボルハ
  • チョリージョス
  • ビジャエルサルバドル
  • ビジャマリアデルトリウンフォ
  • ルリン
  • インデペンデンシア
  • ラ・モリーナ
  • スルコ

COVID-19感染者数も減少

2月19日午後10時現在の一日当り新型コロナ感染者数は6376人、週移動平均で前週を176人下回った。これに関しMatlabの統計専門家マルコ・ロレ・デ・モーラは、感染検査数が次第に減少しているにもかかわらず、陽性率の低下が見られると分析している。

医療用酸素の緊急輸入

オスカル・ウガルテ保健相は、隣国チリからの医療用酸素が10日以内に到着すると表明し、全国でも感染者・死者数の多いリマ首都圏、イカ、パスコ、フニン、ワンカベリカ、ワヌコに向け優先的に供給すると述べた。

(ソース: Gestión 22/02/21)

ペルーパンデミック344日目

ペルー保健省発表2月20日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1283309人(前日比+7410)
  • 死者数累計 45097人(+220)
  • 既検査数累計 7259287件(+45109)
  • 陽性率 17.68%↓
  • 死亡率 3.514%↓
  • 入院患者数 14762人(+69)
  • 上記の内ICU患者数 2080人(+12)
  • 回復患者数 1183238人(+7110)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 2月20日 7410人(220)
  • 2月19日 6376人(187)
  • 2月18日 7719人(201)
  • 2月17日 9667人(181)
  • 2月16日 7408人(252) 
  • 2月15日 6228人(176)
  • 2月14日 3203人(177)
  • 直近7日間平均 6858.7人↓(199.1↑)
  • 直近7日間の陽性率 14.48%↓ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 48011人↓(前日比-683↓)
  • 直近7日間の死者数合計 1394人↑(前日比8↑)

(ソース: MINSA 2月21日)