クエラップ遺跡 今日から観光客受け入れ再開

マチュピチュ遺跡や全国各地の自然保護区に続き、ペルー北部のアマソナス州に位置するクエラップ遺跡(写真)の観光客受け入れが本日12日から再開される。

“北のマチュピチュ”とも称されるクエラップ遺跡では、観光促進目的から今年度末(12月31日)まで入場料が無料になる予定。経済活動再活性化促進の原動力として、同州では遺跡の再開に期待を寄せている。

COVID-19パンデミック下での観光再開にあたり、同遺跡を管轄する文化省では、一日の観光客数に136人の上限を設けるほか、社会的距離維持などの必要な防疫プロトコルを適用するとしている。

防疫プロトコル

具体的には、1グループを構成する観光客の上限を8~9人とし、遺跡内での混雑を避けるため入場は約20分の間隔で段階的に行う。各グループにはツアーガイドや添乗員いずれか1名の同伴が許可される模様。

クエラップ遺跡の公開時間帯は毎週火曜~日曜の午前8時から午後2時まで。遺跡内の順路は一方通行で、見学中にグループ同士が重ならないよう8か所の解説ポイントで調整を図る。

さらに、見学者には遺跡入口での体温測定とアルコールジェルによる消毒、およびマスクの常時着用などが義務付けられる。麓のヌエボ・ティンゴ村から遺跡へのアクセスはロープウェイと陸路の2ルート。

(クエラップ遺跡へのロープウェイ)

クエラップ遺跡の特徴

クエラップ遺跡は、アマソナス州ルヤ郡ティンゴ地区に位置するチャチャポヤス文化の都市遺構。ウトゥクバンバ川の左岸に広がる雲霧林に囲まれ、バレタ(西側)とラワンチョ(東側)の2峰が形作る標高3000mの台地に鎮座する。218.33ヘクタールの面積を擁し、1998年にペルーの国家文化遺産に登録された。

紀元前500年頃から紀元1570年まで人が住み、現存する構造物の多くは中期から晩期(紀元900~1470年)にかけてのものとされている。1470年にインカ帝国の侵略を受け、その後スペイン人の手に落ちた。

(ソース: El Peruano 12/11/20)

ペルーパンデミック242日目

ペルー保健省発表11月9日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 928006人(前日比+2575)
  • 死者数累計 35031人(+39)
  • 既検査数累計 4721179件(+20690)
  • 陽性率 19.66%↓
  • 死亡率 3.775%↓
  • 1日の検査数 20690人(+5018)
  • 1日の感染者数 872人(+104)※当該日以前の感染者1703人を除く
  • 入院患者数 4912人(-53)
  • 上記の内ICU患者数 991人(-17)
  • 回復患者数 853208人(+2538)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 11月9日 2575人(39)
  • 11月9日 1904人(49)
  • 11月8日 1194人(64)
  • 11月7日 2323人(39)
  • 11月6日 2507人(57) 
  • 11月5日 2781人(53)
  • 11月4日 2935人(59)
  • 直近7日間平均 2317人↓(51.4↓)
  • 直近7日間の陽性率 12.5%↓ ※累計比

(ソース: MINSA 11月10日)