ペルー国会 収賄の疑いでビスカラ大統領を罷免

ペルー共和国議会は10日、マルティン・ビスカラ大統領に対し道徳的不適格を理由とする職務罷免を宣告する決議第001-2020-2021-CRを官報にて公布した。これは9日夜行われた国会における同罷免動議の賛成多数による可決に基くもの。

同決議には「国会は前述の審議に関し、罷免請求第12684号を通じた罷免動議の申請に基く根拠や内容、理由ならびに、ペルー共和国大統領マルティン・アルベルト・ビスカラ・コルネホ氏による抗弁につき、議会の枠組みにおいて広範な討議を行った」と記されている。

9日夜、ペルー国会は、道徳的不適格を理由とするビスカラ大統領の罷免につき、モケグア州知事時代における建設業協会所属企業からの収賄を告発した協力者の証言を正当とする複数政党により提出された動議に基き、賛成105票、反対19票、棄権4票の賛成多数で可決した。

また同決議には「ペルー共和国憲法第113条第2項の規定に従い、ペルー共和国大統領マルティン・アルベルト・ビスカラ・コルネホ氏の道徳的不適格を宣言する」

「共和国大統領の罷免および、これに基くペルー共和国憲法第115条に定める後継者制度(※優先順位は①第一副大統領②第二副大統領、①②が共に欠員の場合は③国会の議長)の適用を宣言する」と注釈され、国会議長のマヌエル・メリーノ(Acción Popular/人民行動党)と同副議長ルイス・バルデス(Alianza Para el Progreso/進歩のための同盟党)の両名が署名。罷免による大統領後継者はメリーノ議長となる。

「2021年度一般選挙はすでに告示されています。ビスカラ前大統領が実施した選挙の告示は厳正に維持されます」

メリーノ議長はTV番組で国民に向け平静を保つよう呼びかけると共に、来年4月11日に予定されている次期大統領選および国会議員選挙の告示は順守すると表明している。メリーノ議長は本日午前、国会で開催された宣誓式に臨み大統領職に就いた。

(ソース: Perú21 10/11/20)

ペルーパンデミック240日目

ペルー保健省発表11月8日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 923527人(前日比+1194)
  • 死者数累計 34943人(+64)
  • 既検査数累計 4684817件(+10554)
  • 陽性率 19.71%↓
  • 死亡率 3.784%↑
  • 1日の検査数 10554人(-8291)
  • 1日の感染者数 401人(-379)※当該日以前の感染者793人を除く
  • 入院患者数 5016人(-53)
  • 上記の内ICU患者数 1017人(+7)
  • 回復患者数 848346人(+2131)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 11月8日 1194人(64)
  • 11月7日 2323人(39)
  • 11月6日 2507人(57)
  • 11月5日 2781人(53)
  • 11月4日 2935人(59) 
  • 11月3日 2885人(48)
  • 11月2日 2357人(38)
  • 直近7日間平均 2426人↓(51.1↑)
  • 直近7日間の陽性率 12.71%↓ ※累計比

(ソース: MINSA 11月9日)