ペルーの緊急事態宣言6月30日まで延長

ペルーのビスカラ大統領は22日、2日後の24日に終了する予定の国家緊急事態宣言発令期間につき、同期限を6月30日まで延長する大統領令が承認されたと記者会見で伝えた。外出制限を含む緊急事態宣言の延長は今回で5回目となる。

新型コロナウイルス(COVID-19)の流行曲線に感染者数減少の兆候がいまだ表れない中、国民の健康と生活を最優先とする社会的共存に向けた措置と大統領は説明。20の条項から成る同令は明日官報にて公布されると話した。

今回の期限延長に伴い25日以降、現行の夜間外出禁止令開始時刻は1時間繰り下げられ午後9時から翌午前4時までとなる。ただし、感染者数が依然拡大傾向にある8地域(トゥンベス、ピウラ、ランバイエケ、ラ・リベルタ、ロレト、ウカヤリ、イカ各州およびアンカシュ州サンタ、カスマ、ワルメイの3郡)については、午後6時から翌午前4時の適用となる。

また、6月着手予定の経済活動再開第2段階については、従来に比べ手続きの簡素化を図ると共に、防疫封鎖措置と並行して柔軟性を持たせつつ適用していくと発言、ECの扱い許可品目(家電、衣服・靴等)や再開対象職種(理髪店、ペットショップ等)の拡大、身体接触を伴わないプロスポーツやプロサッカーチームの練習再開も視野に。

さらに、衛生対策強化の一環として、全国におけるCOVID-19感染者用病床数の倍増(目標数は通常患者用2万床・ICU2000床)を今後2週間以内に実施すると伝えた。

(ソース: 5月22日大統領記者会見)

コンサルタント企業Activaが今月18日から19日にかけ、防疫封鎖措置下にある全国の1075人を対象に実施したオンライン調査の結果は次のとおり。

ペルーでは、COVID-19ウイルス感染拡大を迎え撃つ準備ができていますか?

  • 3月9日時点 – はい17.6%・いいえ82.4%
  • 3月19日時点 – はい24.6%・いいえ75.4%
  • 5月18日時点 – はい16.2%・いいえ83.8%

現行の外出制限(5月24日期限)をさらに2週間延長する場合、あなたは賛成しますか?

  • 非常に賛成 34.8%
  • 賛成 28.9%
  • 賛成も反対もしない 19.4%
  • 反対 9.6%
  • 全く反対 7.3%

政府のCOVID-19対策へのあなたの信頼度は?

  • 非常に信頼している 14.7%
  • 信頼している 38.7%
  • 半ば信頼している 30.5%
  • あまり信頼していない 11.4%
  • 全く信頼していない 4.7%

ペルーにおけるCOVID-19パンデミックのコントロール状況は?

  • 悪化している 55.3%
  • 以前と変わらない 32.0%
  • 好転している 12.7%

食料品が値上がりしたと感じますか?

  • 3月19日時点 – はい96.7%・いいえ3.3%
  • 5月18日時点 – はい91.3%・いいえ8.7%

ペルーの現在の景気を評価してください

  • 非常に良い 1.3%
  • 良好 13.9%
  • 普通 52.0%
  • 悪い 25.2%
  • 非常に悪い 7.6%

(アンケート結果ソース: Gestión 22/05/20)

ペルー全土封鎖 外出制限68日目

保健省発表による5月22日0:00現在の国内感染者数は111698人(前日比+2929人)、死者合計は3244人(+96)。感染者の州別内訳はリマ71719人(+1564)、カリャオ7846人(+161)、アンカシュ2557人(+91)、アレキパ2297人(+121)、クスコ766人(+42)、ワヌコ607人(+41)、イカ1941人(+36)、ラ・リベルタ2682人(+140)、ランバイエケ5690人(+109)、ピウラ3621人(+125)、ロレト3201人(+35)、マードレデディオス270人(+5)、フニン1336人(+47)、サンマルティン903人(+46)、トゥンベス727人(+5)、カハマルカ495人(+12)、パスコ276人(+27)、アヤクチョ479人(+24)、タクナ279人(+25)、ワンカベリカ289人(+12)、アプリマック119人(+7)、モケグア315人(+45)、プーノ232人(+7)、アマソナス399人(+28)、ウカヤリ2652人(+174)。既検査数は750526件(+14026)、陽性判定率は14.88%、死亡率は2.90%。7545人(+90)が入院中(うち901人はICU・前日比+15)、44848人(+1261)が回復へ。

(ソース: MINSA 5月22日)