ペルー政府、コロナ対策にラ米最大の250億ドル拠出

コロナ危機以来、日常生活はマンネリ化。それでも規則正しく過ごそうと、午前中はできるだけPCや携帯に触れず家事に専念するようにしている。ところが朝一で見てしまった“アベノマスク”の文字に脱力し、気力を回復させるのに相当な時間を費やしてしまった。どうかエイプリルフールの冗談であってほしい。

さて話をペルーに戻そう。BBCワールドは、ペルーが準備しているラテンアメリカ最大の経済支援策について取り上げた。新型コロナウイルスによる経済的影響を緩和するため、ペルーはGDPの12%に当たる250億ドルを拠出するという。いつも資金不足という癖にこんなお金がどこから出てくるのかとおもったが、直近30年間の安定した国家財政運営と低債務に加え、南米屈指の鉱業国としての蓄えがあるのだそうだ。

またペルー中央準備銀行のベラルデ総裁は、IMFに最大180億ドルの緊急支援を要請すると発表。ペルーのマクロ経済は堅調で、資金獲得の可能性は高いという。外出制限解除後を見据えた経済プランを示すことは、減収や失業といった不安に苛まれる人々の希望にもつながるだろう。新規感染者数、死者数ともに増加しておりまだ予断を許さないが、 ビスカラ大統領率いる今のペルーなら、この閉塞感を一気に打開してくれるに違いない。

ペルー全土封鎖 外出制限17日目

保健省はCOVID-19ウイルス感染により3月31日に6人、4月1日に8人が新たに死亡したと発表。うち31日発表の1人目は肥満に加え喘息の既往症がある26歳の男性で、3月29日にカリャオ特別州の国立アルベルト・サボガル病院に搬送。慢性好酸球性肺炎の症状およびCOVID-19ウイルス感染により集中治療を受けるも、同日午前8時30分に死亡。

2人目は慢性腎不全および肝硬変の既往症がある74歳の女性で、3月29日にリマの国立ギジェルモ・アルメナラ病院に搬送。慢性好酸球性肺炎の症状およびCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが、同日午後10時10分に死亡。

3人目はアルコール依存症に加え腰痛の既往症がある46歳の男性で、慢性好酸球性肺炎の症状およびCOVID-19ウイルス感染により3月30日午前11時30分、トゥンベス州の自宅で死亡。

4人目は慢性好酸球性肺炎の症状がある53歳の男性で、3月23日に、COVID-19ウイルスの感染症状によりICUで人口呼吸器を使用した治療を受けていたが回復せず、3月30日午後8時30分に死亡。

5人目は呼吸器系の感染症で3月26日にリマの国立エドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に入院した60歳の男性。COVID-19ウイルス感染により敗血症性ショックと非定型肺炎の症状を呈しICUに移送されるも回復せず、3月30日午後11時40分に死亡。

6人目は糖尿病の既往症がある66歳の男性で、サンマルティン州タラポトの病院に搬送され慢性好酸球性肺炎とCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが、3月31日午前2時40分に死亡した。

4月1日発表の1人目は高血圧と脳血管疾患の既往症がある75歳の男性。肺炎およびCOVID-19ウイルス感染によりリマの国立ドス・デ・マヨ病院に入院、ICUで治療を受けるも3月27日に死亡。

同日発表の2人目は96歳の男性。肺炎の症状でりリマのビタルテ病院に入院、COVID-19ウイルス感染により専用ICUで治療を受けるが回復せず、3月29日に死亡。

3人目は83歳の女性で、肺炎の症状を呈しリマの国立アソビスポ・ロアイサ病院に入院、COVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが、3月29日に死亡。

4人目は高血圧症と脳血管疾患の既往症がある87歳の男性。リマの国立カジェターノ・エレディア病院に入院、肺炎およびCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが、3月29日に死亡。

5人目は突発性肺線維症の既往症がある59歳の女性。ランバイエケ州の地方病院に入院し、肺炎の症状およびCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが、3月30日に死亡。

6人目は高血圧と糖尿病の既往症がある60歳の男性。海軍医療センターに入院、肺炎の症状とCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けたが3月30日に死亡。

7人目は73歳の男性。肺炎の症状およびCOVID-19ウイルス感染によりカリャオ特別州の国立カリオン病院に搬送、ICUで治療を受けたが回復せず3月31日に死亡。

8人目は68歳の男性。リマのエドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に入院、肺炎の症状とCOVID-19ウイルス感染によりICUで治療を受けるも回復せず、3月31日に死亡した。

保健省発表による4月1日0:00現在の国内感染者数は1323人(前日+258人)、死者合計は38人(+14)。内訳はリマ990人(+191)、カリャオ37人(+12)、アンカシュ15人(+4)、アレキパ30人(+4)、クスコ34人(+8)、ワヌコ6人(±0)、イカ8人(+3)、ラ・リベルタ32人(+13)、ランバイエケ34人(+4)、ピウラ26人(+5)、ロレト66人(+8)、マードレデディオス1人(±0)、フニン17人(±0)、サンマルティン6人(±0)、トゥンベス13人(+3)、カハマルカ2人(+1)、パスコ1人(±0)、アヤクチョ1人(±0)、タクナ3人(+1)、ワンカベリカ1人(+1)。既検査数は15587件(+1124)、陽性判定率は8.49%、死亡率は2.87%。198人が入院中(うち56人はICU)、447人が回復し自宅隔離中。

(ソース: MINSA 01/04/20, 31/03/20)