ペルー政府 4か国からの入国者を2週間隔離へ

ペルー政府は11日、国内における新型コロナウイルス(COVID-19)の流行を抑制するため、入国者の隔離などの特別予防・対策措置を含む緊急令を承認した。概要は次のとおり。

入国者の隔離措置

公衆衛生緊急事態の一環として、イタリア、スペイン、フランス、中国からの入国者に対し、出国から起算して14日間の在宅隔離が指示された。

隔離中に感染症状が現れた場合、対象者は保健当局に連絡の上必要な処置を採る必要がある。

新学期開始日の延期措置(休校措置)

子供たちの健康を保護するため、公立校および私立校の今学期開始日を3月30日まで延期する。

さらに、国内におけるすべての教育機関の衛生状態を良好に保つ目的から、教育省が衛生用品購入費用に1億6500万ソルを割り当てる。

健省予算追加措置

保健省は、公衆衛生の予防、抑制、監視、対応に関するシステム強化に向け、1億ソルの追加予算を計上する。

同予算はCOVID-19感染患者対応のための車両購入や医薬品、バイオメディカル医療機器などの購入、および緊急時衛生サービスの継続に要する人員の確保に充てられる。

ビスカラ大統領は、国内のCOVID-19感染者数が13人に増えたことを本日の記者会計で伝えた。地域別の内訳はリマ8人、ワヌコ2人、チンチャ2人、アレキパ1人で、現在全員が適切な管理化にありいずれも容態は安定しているという。

うちワヌコ州の2人は21歳と15歳の兄弟で、欧州から帰国後リマに6日滞在、その後バスでワヌコ州に帰宅し発症(10日発表)した。

本日発表されたイカ州チンチャの2人は46歳の男性と29歳の男性で、両名とも欧州旅行からの帰国後に発症している。

尚、保健省発表による本日までのCOVID-19感染検査数は487件。

(ソース: Andina 11/03/20, Gestión 11/03/20, La República 11/03/20)