インカ皇帝パチャクテクの生家「クシカンチャ」

10月16日(水)AB-ROAD海外ガイド記事に インカ皇帝パチャクテクの生家「クシカンチャ」 が掲載されました。

世界文化遺産の都市クスコ。街のあちこちに残るインカの見事な石組みは、訪れるものを魅了してやみません。スペイン人によって原型を留めないほど破壊されてしまった建物も少なくありませんが、わずかに残る遺構に歴史を重ねることで、また違った風景が楽しめます。

インカ最大の敵であるチャンカ族を下し、アンデス統一を成し遂げた第9代皇帝パチャクテク(パチャクティ)の生家「クシカンチャ」。インカの政治的・宗教的中心とされるハウカイパタ(現在のアルマス広場)から近いことやその敷地の広さから、パチャクテクの血筋がいかに高貴であったかが想像できます。一方父である皇帝ウィラコチャが異母弟ウルコを溺愛するなど、正妻の子でありながら不遇の時代を過ごしたという話もあります。幼いころのパチャクテクはこの屋敷の中で何を思い、何を願ったのでしょうか。

クシカンチャの敷地にはクスコ文化地方局(DDCC)のオフィスがあり、 ここでマチュピチュ遺跡の入場チケットを購入することができます。何かとお金がかかるクスコにあって、クシカンチャは珍しく入場無料。人込みを避けてのんびりするのにもいい場所ですよ。チケット購入の如何を問わず、気軽に立ち寄ってみてくださいね。