生活の質国際ランキング、リマは124位

コンサルティング企業Mercerによる「生活の質ランキング2019」において、ペルーの首都リマは3年連続で124位となった。

このランキングは、政治・社会、経済、社会文化、医療・健康、教育、交通・公共サービス、余暇、消費財、住居、自然環境の10カテゴリにおける39のファクターで同社が世界の450都市を評価、1~231位の順でランク付けしたもの。

南米でリマ以下の都市はマナウス(ブラジル・127位)、ボゴタ(コロンビア・128)、ラパス(ボリビア・156)、カラカス(ベネズエラ・202)のみ。リマに関しては、堅調なマクロ経済が市民の生活改善につながる投資に正しく反映されておらず、これが低評価から抜け出せない主な原因としている。

モンテビデオ(ウルグアイ・78)、ブエノスアイレス(アルゼンチン・91)、サンティアゴデチレ(チリ・93)、アスンシオン(パラグアイ・115)、リオデジャネイロ(ブラジル・118)、サンパウロ(同左・119)、キト(エクアドル・122)など、他の南米主要都市の評価は何れもリマを上回った。

世界ランキングではオーストリアのウィーンが10年連続でトップ、2位はチューリッヒ(スイス)、オークランド(NZ)・ミュンヘン(ドイツ)・バンクーバー(カナダ)が同率で3位。ワースト1位はバグダッド(イラク・231)、日本からは神戸と東京(各49)、横浜(55)、大阪(58)、名古屋(62)がランクインしている。

このほかにも同社は、治安や犯罪水準、法の適用、個人の自由の制限、他国との連関、報道の自由などの指標を基に、個人の安全に関する独立ランキングを実施。

南米各都市における個人の安全ランキングでは、サンティアゴデチレ(98)が首位。次いでマナウス(103)、アスンシオン(110)、ブエノスアイレス(136)、ブラジリア(ブラジル・140)、キト(145)、ラパス(152)、リマ(157)、リオデジャネイロ(173)、サンパウロ(178)、ボゴタ(187)、カラカス(222)。

Mercerペルー支社のガブリエル・レガラードCEOは、リマを含めたこれら南米都市の安全度低評価が、国家や企業の発展に必要な外国人エグゼクティブ確保に際しての障害になっているとした。

(ソース:Gestión 13/03/19)