クリスマスイブ、フジモリ元大統領に恩赦

ペルーのクチンスキ大統領は24日夕刻、収監中のアルベルト・フジモリ元大統領に対し、病状の悪化を理由とする恩赦を決定した。

現在79歳のフジモリ元大統領(任期1990年~2000年)は、低血圧と不整脈で前日の23日に入院していた。息子のケンジ・フジモリ国会議員(人民勢力党)は、「父アルベルト・フジモリに人道的見地から恩赦を授けるクチンスキ大統領の崇高で寛大な行為に家族を代表して感謝したい。私たち家族はこの先もずっとあなたに感謝し続けます。神の御加護を」と自らのTwitterアカウントを通じて謝意を述べた。

ケンジ議員を含む人民勢力党の国会議員10名がクチンスキ大統領を罷免の危機から(棄権により)救った3日後、大統領は争点に決断を下した。

大統領府は24日午後6時、「ペルー共和国大統領は、憲法に定められた権限を行使し、アルベルト・フジモリ氏に恩赦を与えると決定した」との公式声明を発表した。

娘のケイコ・フジモリ人民勢力党党首もまたTwitterを通じ、「今日は私の家族、そして我が党にとって素晴らしい日です。ついに父は自由になりました。希望と喜びに満ちたクリスマスになるでしょう!」と父親の恩赦に祝辞を述べた。

フジモリ元大統領は今月11日、人道的理由から、人権侵害と汚職の罪による25年の禁固刑を免除する赦免申請を行った。

大統領府はまた、「アルベルト・フジモリ氏は不治の進行性変性疾患で、現在の収監状況は氏の生活、健康および完全性に重大なリスクをもたらすと公式医療委員会の診断により決定した」と伝えた。

(ソース: El Comercio 25/12/17)