農作業への労災保険付保 輸出競争力に影響と懸念

労働や税制度における過重コスト削減を目標に掲げる政府の施策に対し、輸出業協会(ADEX)は逆に農業セクターの競争力を削ぐと懸念している。

保健省は数日前、複数項目の農作業を「高リスク」労働リストに追加した立法政令を公布。従来の法令第26790号が変更され、穀類、野菜、豆類の耕作、キノコ類や果実の収穫、果実や木の実の栽培、農牧サービス活動、果実の加工および保存などが高リスク指定となった。

ADEXのバリリアス代表によると、リスクの高い農作業に関し、同規定は農業事業者に健康保険庁や民間が運営する労働災害保険の付保義務を定めており、その負担は事業者に帰すという。

バリリアス代表は、農業事業者にとって新たなコスト増加となり、現政権が唱える行政手続き軽減や過重労働コスト削減などの原則とは矛盾すると説明した。

(ソース: Gestión 13/01/17)