マチュピチュ行き列車 正常運行に戻る

国内南部と東南部で鉄道を運営するペルーレイル社は、マチュピチュ行きの列車が正常運行に戻ったと発表。マチュピチュ駅付近では27日、オリャンタイタンボとマチュピチュ間のローカル列車乗車券を同社が販売しないという理由から、一部の地元民やペルー人観光客が線路上で抗議行動を展開、列車の往来に支障が出ていた。

同社は28日朝、機械発券の不具合はインターネットの接続不良によるもので、その後は手作業に切り替えたと報告。しかしローカル列車の乗車券を購入できなかった観光客などが軌道上で列車をブロック、マチュピチュ駅への進入を妨害した。

同社はこれらの抗議集団に対しオリャンタイタンボ行きの次発便を手配。最善の措置を講じたとする一方、軌道への立ち入りは犯罪になると指摘している。

また、クスコ⇔マチュピチュ⇔水力発電所間鉄道路線のコンセッション契約主体はFerrocarril Transandino社であり、ペルーレイルは運行本数こそ多いもののオペレーターの1社に過ぎず、マチュピチュ村の村長が主張する独占にはあたらないと説明。複数におよぶ現行の運行形態を例示するとともに、気動車の増車(投資額1000万㌦)やローカル用客車の改良予定にも言及した。

マチュピチュ村のダビ・ガジョソ村長は27日、ペルーレイルはマチュピチュ路線運行に係る20年のコンセッション契約を“独占”、投資やインフラ改善を実施せず社会的責任を果たしていないと抗議集団寄りの発言を展開し、来月14・15日には同村の“防衛戦線“団体がストライキを行う予定と伝えていた(Correo 27/10/16)。

(ソース: Gestión 28/10/16, Correo 27/10/16)

筆者註: マチュピチュ路線の客車には外国人用列車とローカル列車があり、後者はペルー人と在住外国人だけが利用可能。乗車料金は桁違いに安いが本数は少なく、チケットは当日券のみで早めの確保が必要となる。