アパート修理物語 その1

もう8月になったてしまったが・・・6月末から水回りトラブル連発中の我が家。シンクの蛇口からの水漏れと、廊下のペンキの浮き上がり(当地ではsalitreという)。面倒くさいことではあるが、これらの修理は簡単だ。問題はバスルームの天井付近からの水漏れ。壁には黒いカビがいっぱい・・・ぎゃー!

天井からの水漏れは、即ち上階の住人の責任だ。でも上に住むバカ男と真正面から戦うのはちょっと勇気がいる。そこで手紙作戦を敢行。「あらあら、あなたのうちから水漏れしてるみたいよ。でも同じアパートの住人として一緒に解決してきましょうね。うふっ♪」みたいなメッセージを書いて、奴の玄関先にそっと忍ばせておいた。これで突然怒り狂うことだけはないだろう。まったく面倒な相手である。

手紙が功を奏したのか、ヤツは不貞腐れながら黙って人の話を聞いていた。それでも「ウチのバスタブ回りは乾いている」「ここ(壁の中)にあるパイプが破損してるんだろう。だからこの壁を掘るしかないな」「これはアパートの構造が悪いんだから、お前んとこの修繕費はアパートが出すべきだ」とふんぞり返ってお答え遊ばす。えー?そっちの壁には水道管なんて絶対ないよー。我が家が頼んでいるGasfitero(左官工)Aは、あんたのとこが原因って言ってるぞー?そしたら「俺が使ってるGasfiteroBに見てもらえばいい。彼の見立てなら信用できる」と。はいはい、うちのAが信用できなくてすみませんね。

後日Bがやってきた。年配の温厚そうな人だ。うちの壁を見て「あぁ、これはやはり上からでしょうね・・・私が上のセニョールに説明してきます」と。ほ~ら、やっぱり!その経過を管理人のマルコに伝えたら、彼も「わかった、じゃあボクからも彼にちゃんと対応するよう、伝えておくね」と言ってくれた。ああ、なんていい人たちなんだ~!

と、安心して任せてしまったのが失敗。その後何も連絡がないので、マルコに確認すると、「え?彼の話では、やっぱり原因は彼の家じゃなかったって。聞いてないの?」と言うではないか。なんでそうなるの~?

フロ回りの工事は大変だ。セラミックの粉が部屋中に飛び散るし、もちろんその間バスルームは使えない。だからきっとバカ男が、Bの判断に文句をつけたに違いない。Bだって、あんな横暴な雇い主に逆らいたくないだろう。人種的なものもあるしさ。それにしてもなんて無責任な。くそー、どうしてくれよう、バカ男め、バカBめ~!・・・つづく。