Mistura 2015 農産物出品者が投資回収を危惧

グルメフェア「Mistura 2015」の開始から5日が経過、会場内の「Gran Mercado (大市場)」に出店する農家や商店主の間から不安の声が出ている。期待に胸をふくらませて大イベントに参加したものの、売上が少く投資分が回収できないと嘆いているのだ。

「完売するとは思ってないよ。ミストゥーラは3回目になるけど、今年の売上はとても少ない。このジャガイモはいろいろなコンクールに出品してるんだけど、マカのせいであまり人気がない。値段は下げたんだけどね」とワンカベリカの農業生産者、アレハンドロ・バラ氏は話す。リマへはさまざまなジャガイモを700kgも運んできたが、昨日までに4分の1も捌けていないという。

とはいえ、バラ氏のブースは主催者のペルー美食協会(APEGA)から譲与されたもの。中には、高額な費用を支払ってスペースを借りた商店主もいる。

「ミストゥーラへ出店するのに、ブース代やらクスコからの商品輸送費やらで1万2000ソレス以上かかったよ」と言うヘナロ・ワマニ氏もそんな商店主の一人だ。自家製の板チョコやコーヒー豆を販売して5日になるが、売上は3000ソレスにも達しておらず、「こんな状態が続くなら、来年は(ミストゥーラに)絶対参加しないよ。お客さんは来るけど、試食だけして何も買ってくれない」と語った。

「入場料が影響してると思うよ」と、カハマルカのフォルトゥナート・バスケス氏は話す。「ミストゥーラに来る人の多くは食べるのが目的で、市場の中を通っても何も買わないんだよ」とこの状況を説明、今回のフェリアについては「あまりよくないね」と評価した。

売上に影響するのがブースの位置だ。一般的に、大市場の端にあるブースは(中央部に比べ)客入りが少ない。それにもかかわらず、(大市場の)皆が過去のミストゥーラと比べて確かに売上が減っていると話す。

(ソース: La República 09/09/15)