ピスコ通になるための4つのステップ

ピスコペルー人はみなピスコサワーやチルカーノ(何れもピスコベースのカクテル名)を楽しく飲んでいるが、この国民的蒸留酒の利き酒ができるピスコ通はペルーでもほんの一握りしかいないようだ。グルメの祭典ミストゥーラを主催するペルー美食協会(Apega)が、この酒の違いを探り、粗悪品の中から良質のピスコを識別するための4つのステップを紹介している。あなたも「ピスコ通」になって、家族や友人を驚かせてみよう。

ステップ1: 予備知識
ピスコにできるブドウは8種類あり、そのうち香りのほとんどないものがケブランタ種、モジャール種、黒クリオージャ種およびウビーナ種。芳香のあるものがアルビージャ種、モスカテル種、トロンテル種、そしてイタリア種だ。さらに、ピスコが産出されるのはペルーでもリマ、イカ、アレキパ、モケグア、タクナの5州に限られていることを学んでおくべきだ。ピスコのボトルにこれら以外の産地が記されていたならば、それはすなわち偽物と言えるだろう。

「この5地域で生産された蒸留酒のみがピスコと呼ばれます。これは、国家の認証機関が良質のブドウの産地をこの5州に特定しているからです」と、今年のミストゥーラで「ピスコワールド」の責任者を務めるフベール・アリアガ氏は明かす。

ステップ2: 見つめる
ピスコには3つの等級がある。単一種のブドウを蒸留した「プーロ (純)」、2種類あるいは3種類のブドウを混ぜて造った「アチョラード (混合)」、そして醸造過程を短縮した軽い味わいの「モストベルデ」だ。ピスコのグラスを持ち、酒の色を注意深く見ること。どの等級のピスコであっても、キラキラと輝くその液体は本来無色透明でなくちゃいけない。

ステップ3: 嗅ぎ取る
ピスコは不快な臭いのする飲み物じゃない。鼻を近づけて、塗料やプラスチック、茹で野菜、酸っぱい牛乳の臭いがしたら、そのピスコはまず間違いなく飲める代物じゃない。ピスコを嗅いで鼻孔に嫌な臭いが残るようなことは有り得ない。

ステップ4: 飲んでみる
粗悪なピスコにありがちなのが、イチゴガムの味。だから、この手の菓子の味がしたらそれ以上飲まずに捨てること。もしバーでパートナーの意表をつきたいのなら、慣れた様子で「ピスコ・モストベルデ・ケブランタのカクテルをひとつ」とオーダーしてみるのもいいかも。

これでもうあなたもピスコ通。ピスコの道をもっと極めたいのなら、ミストゥーラ・グランメルカドのピスコスタンド(写真)を訪ねてみるといい。

(ソース: アンデス通信社)