英ブリストル大学、ナスカで新地上絵発見か

ナスカ地上絵 ハチドリ国内外の報道機関によると、イギリスのブリストル大学人類考古学部メンバーがナスカ平原で円形迷路状の地上絵を発見した模様。

ペルー文化省ナスカ事務所のマリオ・オラエチェア所長は、いくつかのメディアが報道しているこの地上絵の発見について、正式にはコメントできないとしながらも「まだこの新発見に関する情報が少なく、確認段階だ」と話している。

オラエチェア所長は、着衣を合わせて留めるインカ時代の道具に似ていることから「トゥポ」と名付けられた同様の地上絵が、かつて考古学者ギジェルモ・ルンブレラス氏の調査により記録されていることに言及した。さらに、ブリストル大学の調査メンバーがメディアに伝えた情報には、発見された地上絵の正確な位置データが含まれていないとも述べた。

また、「ルンブレラス氏の調査による『トゥポ』の位置情報は掴んでいる。今回の新発見が『トゥポ』のことなのか、それとも違うものなのか証明するため、データを確認する必要がある」と述べた。さらに、ナスカ地上絵の調査研究者はすべからくその結果を文化省に報告するのが慣例だが、今回はその手続きが踏まれていないと語った。

この「新地上絵」に関し、各メディアは「(地上絵の)延長は4km以上におよび、1500年から2000年前に造られたものと推測される」と報道している。ルンブレラス氏はこの件について、自身の調査で以前「トゥポ」を記録したことは確かだが、ブリストル大学による今回の「新発見」については詳細を聞いていないと語った。

(ソース: アンデス通信社)