クスコ旅行 コリカンチャ

今日から4日間、クスコ旅行。本当はマチュピチュ遺跡にも行く予定だったけど、1月末の豪雨災害で鉄道や道路が損壊。マチュピチュ遺跡にはなんら損傷はないけど、現在は全面立ち入り禁止。

母をマチュピチュに連れて行けなかったのは本当に残念だけど、10日もずれていたら自分たちがその被害にあっていた訳だし、マチュピチュ以外にも行ったことのない場所がたくさんあるので、退屈はしない。それより何より、被害にあった方々のご冥福をお祈りします。

iさて、雨のクスコを覚悟して行ったが、なんと到着時はよい天気!さすが晴れ女!と喜びながら、クスコの宿に向かった。今回の宿は、サン・ブラス地区にあるHostal AmaruⅠ物価の高いクスコの中で、価格、サービス、その他もろもろの総合評価の高いオスタル。

でもここを選んだ理由は、その立地にもあった。2008年にお義母さんと叔母さんがペルーに来てくれた時も、クスコに行った。その時泊ったのは、旅行会社さんにお願いしたある3つ星ホテルだ。そのホテルは私も好きで、気に入っている。場所もアルマス広場から近く、坂をほんのちょっと上がっただけだ。

でもそのほんのちょっとの坂が、上がりきれなかったんだよね、お義母さん。いくら高山病の薬を飲んでいても、高地に来たらやっぱり心臓がどきどきする。平地は大丈夫でも、ほんの少しの坂や階段が辛かったりする。

自分たちが大丈夫でも、他の人が大丈夫とは限らない。前回のホテルは広場から近かったが、一方通行ためタクシーだと物凄く大回りしなければならない。だからどうしても徒歩での移動になったのだが、お義母さんは相当辛そうだった。本当に気の毒なことをした。

その反省から、最初はアルマス広場で宿を探したが気に入るのがなかった。「だったらいっそのこと、タクシーで戻りやすい宿にしよう」と考えた。サン・ブラス坂はアルマス広場に繋がっているだけでなく、あの有名な12角の石もある。行きは下りながら観光ができ、帰りはタクシーで疲れ知らず。

クスコ市内ならタクシーはだいたい2.5ソル。安いもんだ。しかも坂を登りきったところにあるサン・ブラス教会でお祭りに遭遇!前からずっと見たかったアンデスの祭りユンサも見ることができ、すっごく楽しかったのだ。クスコに行かれる皆さん、宿選びは慎重に。予算だけでなく、同伴者の体力もしっかり考慮して選びましょう。

濃いピンク色のカントゥータ。 ペルーの国花としてアンデスを代表する花です。クスコのオスタルに到着し、午前中は休むことに。朝も早かったしね、高山病予防もあるしね。3人(母、だんな、私)とも、しばし爆睡。ぐぅぅ。午後からゆっくりのんびり観光へ。

サン・ブラス坂を下った途中にある12角の石。何度見ても、お見事な角ですな。ちなみにこの12角の石は、触ってはいけません。大勢で触ったら汚れるし、そのうちすり減っちゃうもんね。以前、お役所の人?が、この石を石鹸で丁寧に洗っているのを見たことがある。うーん、世界一大切にされている石かもしれませんな。

アルマス広場とカテドラルが見渡せるカフェの2階席へ。テラス席は時間に余裕のある欧米人たちに陣取られていることが多いのに、今回はすんなり座ることができた。それだけ外国人観光客がいないってこと。ボーイも「2月はもともと少ないけど、今回は特にね…」と。マチュピチュ周辺での豪雨災害は、クスコ観光に大きな影響を与えている。

ロレト通り。この美しい石の小道は、母もお気に入り。ここもいつもより人が少なくて、貸し切り状態だった。クスコには、リャマやアルパカを連れた民族衣装の女性や子供が大勢いる。観光客に撮影させて1ソル稼ぐ、立派な職業だ。しかしこんな状況じゃ、商売もあがったりだろう。ということで一枚パチリ。ちゃんとお支払い。

何度来ているだろうか、太陽の神殿、コリカンチャ。ここも人が少なかったなー!いつもなら大勢のツアーが入っていて、人がいない写真を撮るのに随分時間がかかったもんだ。今回はちょっと待てば人のいない写真がすぐ撮影できた。ありがたいやらなんやら…

しみじみと見入ってしまう、完璧な石組み。インカの遺跡数々あれど、「太陽の神殿」は特別な存在。そりゃ石も丁寧に組むでしょうが、でもほんと、どうやって?四角い石を並べただけじゃないんですよ。それぞれの石に凸凹が作られていて、きちんと組み合わさっている。だからたび重なる地震にも崩れない。こんなこと、今の技術でも絶対できないよ。

スペイン人たちが作ったパティオも美しいんだけどねー…インカの石組みを見た後では、ちゃちいものに見えてしまう。これだけの美意識をもっていたのに、どうして異教徒と言うだけでああも無残に壊すことができたんだろう?彼らに素晴らしいものは素晴らしいと認める勇気があったなら、インカの財産は後世の私たちにもっと多くの感動を与えてくれただろう。

大好きな花、フクシア。ペルーに来てから知ったこの花は、形や色も多種多様。私は薄いピンクの萼に濃いピンクの花がつくのが好きだけどとにかく種類が多いので、なんとも言えない。ウィキによると「ハチドリが送分(受粉)」とあったが…

その通り!ここでエメラルドグリーンとブルーの宝石のようなハチドリ君を撮影できました♪

逆光でうまく色を捕らえられなかったけど、飛び立つ瞬間が撮れて満足♪♪ フクシアの木がお気に入りの様子で、なんども飛び立っては戻ってきていた。

そしてまたアルマス広場へ。いつも大勢の観光客で賑わう広場もひっそりしている。こんなクスコ、クスコじゃないみたいだ…。さてと、タクシーで宿に戻りますかな。宿のあるサン・ブラス地区は、坂の上。一方通行をぐるりと回って、サン・ブラス教会に向かってもらった。そしてそこで見たものは…?!