カハマルカ旅行 Ventanillas de Otuzco

Ventanillas de Otuzco (オトゥスコの窓) カハマルカ市街から北東に7.5kmの位置にある有名な遺跡。1993年以降INC (ペルー国家文化庁) により管理されている。

遺跡を含めた1600㎡の保護エリアは、大オトゥスコ川からアトゥンマヨ川にかけて広がる、火成岩の段丘にサボテンなどの植物が点在する平原にある。

遺跡のあちこちから人骨が発見されていることなどから、ここは墓所であったと考えられている。また、埋葬の方法がカハマルカ時代もしくはもっと古い時代に見られる典型的な屈葬であること、さらに副葬品の土器などから、紀元前1130年頃から紀元1240年頃にかけての遺跡とされている。

崖に穿たれた四角形の「窓」は計337個あり、内部でつながっているものや、未完成のものもある。

近年、大規模な地滑りによる崩壊を食い止め、遺跡を保護する作業が行われている。現在のところ墓所説が有力なこの遺跡の真の用途については、考古学者のより詳細な研究による解明が待たれる。