マチュピチュ村で48時間ストライキ開始

マチュピチュ権益防衛戦線(FREDIM)が召集したストライキの初日となる15日、クスコのマチュピチュ村では国内外の観光客およそ1000人が村内で足止めされている。

デモ隊は鉄道会社に対し地元住民輸送サービスの改善を要求し、場所的に批判のあるツーリストセンター(インタープリテーションセンター)の建設を拒否。

マチュピチュ村のダビ・カジョソ村長は、足止めされた乗客をクスコまで運ぶためインカレイルとFREDIM間で調整が行われていると報道陣に伝えた。

村長はまた、20日と21日に予定されていたAPEC(アジア太平洋経済協力)公式使節によるマチュピチュ遺跡訪問が安全上の理由から中止されたと報告。

クスコ市内のサンペドロ駅では、プラカードや幟(のぼり)を掲げた30人余りの一団が、運輸通信省(MTC)に対しペルーレイルの地元民向け旅客サービスの質を査定するよう要請した。

(ソース: RPP 15/11/16)

※同日付のEl Comercio(10面)は、デモ隊がインタープリテーションセンター建設に反対する理由をマチュピチュ村への観光客減少が懸念される(センター導入で客が奪われる)ためと説明。またペルーレイル社のアルベルト・バリデス代表が、一定の時間帯の列車に各2両づつ地元住民用の客車を接続することをFREDIMとの対話の席上で提案したと報じている。

※11月17日追記:  FREDIMと政府間における10日間の“停戦”合意に基づくストライキ一時中断を受け、ペルーレイル社はクスコ⇔マチュピチュ⇔水力発電所間の旅客・貨物上下便運行を17日午後から再開した(Perú21 17/11/16)。