FM802 エル・ニーニョ現象について

4月30日(日)FM802 Superfine Sunday にラジオ出演しました。

私が日本へ一時帰国した4月上旬ごろ、ペルーはすでに秋を迎えていたにもかかわらずとても暑い日が続いていました。また各地で大雨洪水被害が多発し、死者行方不明者を含め多くの被災者を出していました。大雨洪水災害の直接の原因は3月にエクアドルとペルー北部を襲ったサイクロン・ヤクですが、その被害を拡大させたのがエル・ニーニョ現象。ということで今回は、エル・ニーニョ現象とはどういうものか、なぜそう呼ばれるのかなどを含め、ペルーの4月当時の状況をお話させて頂きました。

ペルーで起こっているエル・ニーニョ現象は、正確にはEl Niño Costero(沿岸エル・ニーニョ)と呼ばれるもので、エクアドルとペルー(時にチリ北部も)に影響をもたらす局所的なもの。ペルー国内では大変でしたが、域外への影響はそれほど大きくはありませんでした。

ところが今度は、El Niño Global(グローバル・エル・ニーニョ)が発生しそうとのこと。しかも相当厄介なものらしく・・・

通常エル・ニーニョ現象が発生すると、日本では太平洋高気圧の張り出しが弱くなるため気温が下がると言われています。そのため私も「日本は今年、冷夏になるかもしれませんね」とお話したのですが、どうやら今回は異例の年になりそうだとか。冷夏どころか猛暑になるかもしれない、いや、今後5年間は世界の気温が観測史上最高になるかも?

今でも沿岸エル・ニーニョの被害から抜け出せていないのに、その上グローバル・エル・ニーニョが発生したらペルーはどうなってしまうのかしら・・・心配ではありますが、個人ではどうしようもありません。せめてトップ画像だけでも爽やかなものにということで、爽やかな信州の春の風景をお楽しみください。