コロナ第5波を警戒 感染予防対策強化へ

ペルー社会保険庁(EsSalud)は、国内の一部地域におけるCOVID-19の新規感染者増加を受け、コンティンジェンシープランを強化すると共に、第5波に至る新たな感染拡大を防ぐための措置について勧告している。

社会保険庁の疫学者エドウィン・ネシオスプ博士は、直近の疫学週にリマ州、アレキパ州、ロレト州の複数地域で多数の感染者が記録されたことを考慮し、ワクチンの接種や感染高リスク地域でのマスク着用、手洗いの励行、社会的距離の確保といった衛生上の安全対策を継続する必要があると話す。

マスクの着用について

同博士は、感染リスクが予見される場所や、密閉され換気が行き届かない場所、COVID-19を始めとする呼吸器系疾患の患者と接触する可能性が高い病院施設などにおいては、引き続きマスクを着用するよう推奨している。

マスクについては、3層ひだのサージカルマスクと布製マスクの併用、またははKN95の着用を勧めている。また、呼吸器系の疾患を抱えている際には、他人にうつさないようマスクを使用することが大切であり、汚染の可能性がある物に触れた後にも常に手や指を消毒する必要があるとしている。

ワクチン接種の必要性

「パンデミックの抑制を考えるのなら、衛生上の安全対策を維持しなければなりません。COVID-19に対抗する主要な武器はワクチンの接種です。これらの予防策を怠っていれば、後で言い訳はできません」と博士は述べた。

社会保険庁はまた、保険加入者・未加入者双方の予防接種実施に向けリマ市内を巡回すると共に、市民が残りの接種を完了できるよう、複数の場所に配置された衛生チームを通じ、予防接種を含めた戦略の強化を図っている。

ワクチン接種は全国にある社会保険庁の施設でも行われており、住民は無料で接種を受けることができる。同庁施設での予防接種は、生後6か月以降の全住民を対象に、月曜日から金曜日の午前7時から午後7時まで、土曜日は午前7時から午後12時まで実施されているという。

尚、同庁の施設ではCOVID-19の他、インフルエンザや肺炎、B型肝炎、ポリオ、麻疹など、子供の定期接種対象となるワクチンも準備されている。

(ソース: Andina 09/11/22)