サトウキビの蒸留酒「yonque」を国益と宣言

サトウキビから造られる伝統的蒸留酒「yonque(ジョンケ)」の産業化、商品化および輸出を国益と宣言する法令第31512号が10日、大統領の署名を経て官報上で公布された。同令の概要は次のとおり。

国民的飲料としてYONQUEの産業化、商品化および輸出を国益と宣言する法令第31512号

第1条 国益の宣言

国民的飲料として、YONQUEの産業化、商品化および輸出を国益と宣言する。

第2条 必要な措置と行動の実施

行政府は当令の目的達成にあたり必要な措置および行動をとる。

(VIDEO: Soy Feria)

※サトウキビの蒸留酒

サトウキビから造られる蒸留酒(シュガーケイン・スピリッツ)にはラムやカチャサ、カーニャなどがあり、原料は製糖業の副産物を用いるか、直接サトウキビのしぼり汁を使う。製糖では、しぼり汁の濾過により、砂糖が結晶化する前にカチャサという第一副産物が生成される。このカチャサを用いて造られるのが「カチャサ」と呼ばれるラム酒で、ブラジルではRon de Cachaçaまたは単にCachaçaとして有名。一旦砂糖が結晶化するとメラサ(糖蜜)という澱が残り、ラム酒の多くはこのメラサから造られる。

また、サトウキビの絞り汁から直接造ることもできる。この手のラム酒は、前述のメラサの蒸留酒に対し単にサトウキビの蒸留酒と呼ばれる。またペルーではyonke(yonqueまたはllonque)、cañazoまたはshacta、チリなど南米大陸の南部では単にcaña(サトウキビ)、中米や南米の一部では原産地名のないアグアルディエンテ(蒸留酒)という呼び方が主流だが、スペインを始めとする他の国ではflor de cañaや la mejor caña、caña escogidaなど、ボトルに「caña(サトウキビ)」と記されるのが普通。フランスではこの種のラムをrhum agricole(アグリコールラム)と呼び、フランス領西インド諸島においてこの名称で商品化されている。他には工業用ラムと揶揄されるものも。一般的には、味の際立ったメラサ製のラムの方が評価を受けているものの、サトウキビ製のラムにもファンはいる。

(Wikipedia西語版から引用)

※Yonque(ジョンケ)

サトウキビの蒸留酒専門のポータルサイト「ディアマンテ・リキド」によると、ピウラやランバイエケ、カハマルカを中心とするペルー北部地方でyonque、llonqueまたはyonkeと呼ばれるこの酒の名称は、かつてペルー北部太平洋岸に栄えたモチェ文化の言語に由来するとの説も。

( La Repùblicaの記事から引用)