ペルーの美容整形需要 コロナ禍で4割増

ペルーではパンデミックによる“巣ごもり”を利用した美容整形が増えている。ペルー整形外科協会の会長を務めるGuillermo Wiegering医師は、需要の多い脂肪吸引や豊胸、鼻形成術の施術依頼がコロナ禍で30~40%伸びていると明かした。

同医師によると、美容整形の伸長が見られる患者の年齢層は、平均25歳の若年層と60代の2種類に大別できるという。若年層は顔部分の整形が中心、一方60代は職場の若者に対抗するなど、これからの人生をよりアクティブに過ごそうと考える新たな顧客層としている。また、施術を希望する患者20人のうち8人は男性で、30年前と比べ数が3倍に増えている模様。

整形の平均費用

ペルー国内の平均的な整形費用は、鼻形成術が1500米ドル、脂肪吸引が1800米ドル、豊胸が2200米ドル。これらは執刀にあたる整形外科医の経験や、取り除く脂肪の量などにより変わると同医師は説明する。

ペルーの医師会(CMP)に登録されている整形外科医の数は現在538人で、整形外科医協会への登録はうち235人。しかし、整形に関し国内では少なくとも3000人におよぶぶ執刀行為が確認されており、専門外の医師や無免許医の医療行為による後遺症が次第に増えていると同医師は注意を促した。

南米の整形事情

同医師によると、南米諸国で整形外科医が最も多い国はブラジル(約5000人)で、コロンビアと並びこの分野の技術は高いという。ペルーは第三位で健闘、患者は米国やチリ、エクアドル、アルゼンチンなどから2週間程度の休暇を利用して首都リマで手術を受け、ついでに世界遺産マチュピチュも訪れていると話した。

(ソース: Gestión 18/05/22)