新型コロナ新規感染者減少 死者数は増加

ペルー社会保険庁(EsSalud)のデータ分析班責任者ダンテ・セルッソは31日、新型コロナウイルスの新規感染者数が直近2週間で全国的に減少していることを認めた。

同氏はTV番組のインタビューで、COVID-19一日当り平均感染者数が、先々週から先週にかけ4万7000人から3万5000人まで減少したと説明(10人中7人は高齢者の感染)。感染者が減りつつあると推察する反面、無症状者など感染していてもPCR検査を受けない陽性者の数が増えている可能性もあると指摘。ウイルスは拡散し続けているので、感染者数が減少傾向にあっても予防策を怠らないよう注意を促した。

COVID-19死者数は増加

一方、全国で新規感染者数が減っているにもかかわらず、COVID-19による死者数は引き続き上昇していると同氏は解説。1月第2週から同月第4週にかけての週間死者数は457人から1151人に急増しており、中でも高齢者の数が多いと強調した。

「死者の中にはワクチン接種者(1~3回)もいますが、その多くはもともと基礎疾患のある人たちです」と明かし、さらに昨年11月1日(1606床)と先月末(2986床)のCOVID-19入院患者数を比較。これに伴い、ICU病床使用数も同期間に331床から500床まで増えたと報告した。

ワクチン接種証明カード

3回目のCOVID-19ワクチン接種に関しペルー保健省は、2回目接種から3か月以上経過した市民のみを対象としている。また、屋内商業施設などへの入場に必要な3回目ワクチン接種済証明カードの提示義務を、1月31日以降は40歳以上に拡大(以前は50歳以上)。同措置の施行に伴い、レストラン、SC、市場(いちば)、郡間の交通機関や航空会社などに対し、接種証明カード確認につき周知徹底を図るよう呼び掛けている。

(ソース: Gestión 01/02/22)