ペルー人の71%「コロナ第二波は制御できていない」

新型コロナウイルス第二波の拡大による死者数が第一波のピークを越え、重症患者用病床(ICU)の確保がほとんど不可能と目される中、国内におけるCOVID-19感染拡大の封じ込めが未だに成功していないと考えるペルー人の割合は71%に及んでいることがDatum社の最新調査で判明した。

これは同社が全国・全社会経済階層の成人男女1205人を対象に今月16日から20日にかけ実施したアンケート調査に基く数値で、昨年7月の結果(48%)に比べ23㌽上昇している。地域別ではリマ首都圏(75.9%)と国内北部(73.2%)、社会経済階層別ではA/B層(75.4%)およびC層(73.8%)でそれぞれ高率となった。

その一方、「部分的な封じ込めには成功している」とするグループは前回(44%)から20㌽減少し24%に。「封じ込めには成功している」と捉えるグループも6%から4%に減った。

第二波の現況

国内におけるCOVID-19第二波の現況評価については、「最悪の状況はこれから」とする見方が48%、「今が最悪の状況」が41%。昨年12月に行われた調査では「最悪の状況は過ぎた」が32%、「今が最悪」はわずか17%であった。

また、今回の調査で「最悪の状況はこれから」と回答したグループを地域別にみると国内中部(48.9%)が最多、年齢層別では45~54歳(51.9%)、35~44歳(49.9%)、55~70歳(48.5%)の順に多いことが分かった。

防疫措置の順守

マスクの着用や社会的距離の維持を始めとする政府によるCOVID-19防疫措置に関しては、59%が「厳格に順守」、36%が「一部順守」と回答。18~24歳の若年層ではそれぞれ50.2%と42.4%だった。

なお、保健省(MINSA)発表による4月20日現在のCOVID-19公式累計死者数は5万8261人。全国死者数統計(Sinadef) の現況を考慮すると、実際の死者数はこれをはるかに上回ると予想されている。

(ソース:Gestiòn 19/04/21)

ペルーパンデミック404日目

ペルー保健省発表4月22日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1745655人(前日比+11049)
  • 死者数累計 59012人(+408)
  • 既検査数累計 10723364件(+72517)
  • 陽性率 16.28%↓
  • 死亡率 3.381%↑
  • 入院患者数 15239人(-62)
  • 上記の内ICU患者数 2642人(+28)
  • 回復患者数 1670805人(+9013)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 4月22日 11049人(408)
  • 4月21日 7800人(343)
  • 4月20日 7718人(307)
  • 4月19日 11301人(417)
  • 4月18日 3030人(307) 
  • 4月17日 7131人(433)
  • 4月16日 8575人(343)
  • 直近7日間平均 8086.3人↑(365.4↑)
  • 直近7日間の陽性率 13.23%↑ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 56604人↑(前日比3061↑)
  • 直近7日間の死者数合計 2558人↑(前日比103↑)

(ソース: MINSA 4月23日)