コロナ時代の一時帰国 入国編 その1

トップ画像、左上から①新型コロナウイルス接触確認アプリ“COCOA”について、②グーグルマップ位置情報設定マニュアル、③入国後14日間の健康状態確認方法、④唾液検査用書類(過去14日間の健康状態と滞在国確認)、⑤誓約書、⑥検疫所の書類、⑦検疫所発行のピンク色の用紙、⑧質問票(QRコード)、⑨PCR陰性証明書(ペルー)・・・なんなんだ、この量は!?

他者との接触を避けるため、ファーストクラスから順番に降機。ボーディングブリッジを過ぎたあとは空港到着エリアを延々と歩かされる。構造上の問題だろうが、それにしてもなぜこんなに歩かせる?電動カートもなさそうだったので、足の悪い人は事前に車いすを頼んでおいたほうがいいかもしれない。

第一の関門

さて、第一の関門は「質問票のQRコード生成の是非」の確認から。ずらりと並んだスタッフが、「ウェブサイトに登録されていますか~」と口々に尋ねてまわる。「ウェブサイト」ときいてCOCOAと勘違いしてしまい、まだダウンロードしていない旨を伝えると、「ではここでサイトにアクセスして・・・」「もし携帯がつながっていないようでしたら、奥にあるPCで回答を・・・」と指示された。すぐに質問票のことだと気づいたので、自宅で印刷した質問票を提示することでその場は解決。

⇒PCR陰性証明同様、QRコードの生成も搭乗前の義務にしてはどうだろう?そうすればわざわざここで確認する必要はないし、スタッフも不要だ。QRコードの内容は個人情報と利用したフライトの情報、健康状態や14日間の待機先などで搭乗前に回答できるものばかり。それをわざわざ「入国直前に」などとしているから、空港でその是非を確認するという無駄な作業が発生する。

第二の関門

第二の関門は「パスポート等、その他の必要書類のチェック」。

⇒この日は疲労困憊していて何をどうチェックされたのか記憶があいまいだが、記憶に残らないほどどうでもいい工程だったことは確かだ。例えばここでもQRコードについて聞かれたが、それって必要?とにかく作業工程を見直しましょうよ。

第三の関門

第三の関門は「唾液検査用容器の受け渡し」。④の用紙を確認後、検査番号を振った唾液採取用の容器が手渡される。④には、容器と同じ番号を記したバーコード付きのシールが貼られる。

⇒これは必須。ご家族で帰国の場合、各自の検査番号を取り違えないようご注意を。

第四の関門

第四の関門でやっと「唾液の摂取」エリアに到達。進行方向右手奥には、唾液採取方法と注意事項、レモンと梅干しの絵を貼った白いパーテーションが立てられている。その絵を見つめつつ各自で唾液を採取し、規定量が溜まったらその容器を窓口へ提出する。

⇒検体採取者の感染リスクや防護服・スワブ(綿棒)の消費を考えると、唾液検査のほうがいいのはわかる。でもあんなオープンな場所で数分間も唾液と格闘してたら、入国者間で感染しそうだ。また目の悪い人や梅干しを食べたことがない外国人は、想像力をフル回転させなければならないわけだが、その点についてはどうだろう?なんにせよ構内での滞在時間の長さは異常。

第五の関門

あとは結果を待つばかり・・・ではない。第五の関門は「質問票の内容確認」である。スタッフが質問票のQRコードを読み込み、過去14日間以内に滞在していた国はどこか、隔離場所は自宅か民間の宿泊施設か、隔離中の連絡方法はどうするかなどを一つ一つ口頭でチェックしていく。

⇒QRコードの弊害、ここに極まれり。Estaみたいにウェブで答えさせればいいものを、わざわざスキャンして内容確認ってどうなのよ。ここまで何度も確認する機会がったのにまったく意味がない。もしかして、QRコードスキャナーの卸業者と癒着してるんですか?

⇒さらに言うなら、14日間の隔離を義務付けておきながら「宿泊先・滞在先施設の具体的な所在地を把握していない場合」という項目は意味不明。また「公共交通機関を使用せず移動する方法を確保していますか?」の返答がYes、Noだけって、そんな甘い設問でいいのだろうか。宿泊先やハイヤーの予約表や領収書を添付させる、自宅から家族が迎えに来るなら車種やナンバーを登録させるくらいさせないと意味なくない?だからザルだと言われるのよ。

第六の関門

第六の・・・(もういい加減にしてほしい)。ここで「誓約書を提出」する。誓約書の用紙⑤は機内でも配られていたが、私は自分で準備しておいたものを提出した。すると「あ、これは古いフォーマットなんです。申し訳ないですが、書き直しして頂けますか?」と。なにー!?

⇒私が自宅で誓約書を印刷・記述したその翌日に、新しいフォーマット(移動手段確認欄が増えただけ)になったらしい。ぱっと見が同じだったから、つい確認を怠ってしまった。こういう接触時間を極力減らしたかったのに・・・新しい書類を配られたらよくよく中身を見比べるべし。

ここまで来てもまだ終わらないので、続きはまた明日。

ペルーパンデミック364日目

ペルー保健省発表3月12日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1407963人(前日比+5353)
  • 死者数累計 48841人(+177)
  • 既検査数累計 8234401件(+61663)
  • 陽性率 17.1%↓
  • 死亡率 3.469%↓
  • 入院患者数 14016人(-594)
  • 上記の内ICU患者数 2169人(-43)
  • 回復患者数 1313763人(+5588)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 3月12日 5353人(177)
  • 3月11日 8039人(180)
  • 3月10日 7114人(161)
  • 3月9日 7434人(160)
  • 3月8日 5556人(190) 
  • 3月7日 3291人(119)
  • 3月6日 6212人(173)
  • 直近7日間平均 6142.7人↓(165.7↓)
  • 直近7日間の陽性率 11.75%↓ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 42999人↓(前日比-1317↓)
  • 直近7日間の死者数合計 1160人↓(前日比-13↓)

(ソース: MINSA 3月13日)