サポーター騒動 市民が無責任なら強硬手段も

経済活動が段階的に再開される中、新型コロナウイルス感染症への予防対策を顧みない無責任な一部市民の行動に対し、ピラール・マセッティ保健相は強硬手段の発動も辞さない構えを見せている。

COVID-19のパンデミック宣言以降、この国(ペルー)と世界が変わってしまったことを理解していない市民がいると同相は切り出し、社会的距離の維持を遵守する必要があると訴えた。「経済活動は再開されましたが、新型コロナウイルスが消滅したという意味ではありません。引き続きマスクを着用し、他人と1mの距離を保たなければ/なりません」

プロサッカー選手権国内トーナメントの再開に際し7日、一部のサポーターが群れ騒いだ件について、「彼らの行動は本当になげかわしいもので、他の市民すべてを危機に晒す犯罪行為に見えました。同様の騒ぎや、あるいは市民の衛生に関わる行為がこのまま続くようなら、思い切った措置を取るつもりです」 と警告した。

一方、パンデミック対策として適用できる新たな措置に関しては、社会保険庁や国軍、国家警察の協力の下、感染源の特定やウイルス対策に向けた市民への大規模な啓蒙活動を通じ、対策をトップレベルまで強化する予定と説明した上で、「ICUを含め、新型コロナウイルスへの感染で入院に至るケースを減らすことが肝要です」とコメントしている。

その意味から同相は、スポット封鎖でリマの一地区をロックダウン状態にしたり、感染者を隔離センターに閉じ込める前に、先ずは対策のレベルを強化した方がいいと表明した。

さらに、アレキパを始めとする各州保健局への保健省による介入の可能性につき同相は、州保健局の人的資源や医療物資、インフラの有効活用を同省が支援する形の代案を検討していると述べた。

(VIDEO: Deporteros)

(ソース: MINSA 08/08/20)

ペルー国家緊急事態発令146日目

8月8日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 471012人(前日比+7137)
  • 死者数累計 20844人(+195)
  • 既検査数累計 2548439件(+25446)
  • 陽性率 18.48%
  • 死亡率 4.43%
  • 1日の検査数 25446人(-4118)
  • 1日の感染者数 3307人(-1178)※当該日以前の感染者3830人を除く
  • 1日の陽性率 13.00%↓
  • 入院患者数 13680人(-140)
  • 上記の内ICU患者数 1474人(+14)
  • 回復患者数 319171人(+4839)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 8月8日 7137人(195)
  • 8月7日 8466人(225)
  • 8月6日 7785人(196)
  • 8月5日 7734人(221)
  • 8月4日 6790人(196)
  • 8月3日 4250人(197)
  • 8月2日 6667人(206)
  • 直近7日間平均 6975.6人↓(205.1↑)
  • 直近7日間の陽性率 28.64%↑ ※累計比

(ソース: MINSA 8月8日)