リマ市12区で新型コロナ感染者再び増加

ペルー社会保険庁(EsSalud)は23日、新型コロナウイルス感染状況を表示するヒートマップを基に、リマ市43区のうち12区で今週初めから再び感染者が増加していると報告した。

同庁情報分析班の責任者ダンテ・セルソによると、リマ市のコマス、エル・アグスティーノ、インデペンデンシア、セントロ、ロス・オリーボス、サンフアンデルリガンチョ、サンフアンデミラフローレス、サンマルティンデポーレス、ビジャエルサルバドル、ビジャマリアデルトリウンフォ、スルコ、ミラフローレス(写真)の12区で16~18%の感染者数増加が見られるという。

「ロス・オリーボスでは感染拡大が特に深刻です。今週に入ってから60%以上の増加と報告を受けています。ビジャマリアデルトリウンフォも同様で、感染者数は63%増えました」とセルソ氏は警鐘を鳴らす。

感染の再拡大はそのほとんどが人口の多い区で起きていると同氏は説明する。公共交通機関の駅やバス停、市場(いちば)などに人が密集するためだ。

スルコとミラフローレスにも再拡大の懸念

同氏はまた、COVID-19流行曲線が下降し続けていたスルコとミラフローレスの両区で今週、感染者数の異常な増加が報告されたことを懸念。「スルコでは週当たりの感染者数が以前の200人から350人以上に増えており、さらに拡大しないよう注意が必要です。感染者数が減少傾向にあったミラフローレスでも今週は再び上昇に転じ(65人/週→115人/週)、異常な増加が注目されています」と解説した。

アテとラ・ビクトリアは横ばい

一方、アテとラ・ビクトリアの2区では流行曲線の動きが安定していると同氏は報告。「アテの新規感染者数は先週と変わらず、横ばいの傾向が続いています。ラ・ビクトリアでは8週前に1000人/週のピークを迎えた後新規感染者数は700人/週程度まで下がり、現在は220人/週に減少していますが、いまはまだ集団免疫が獲得できたとは言えず、警戒を緩めるわけにはいきません」と注釈した。

同庁の最新報告によるリマ首都圏(リマ市とカリャオ特別州)の区別感染者数首位はサンフアンデルリガンチョ。2位はセントロで、サンマルティンデポーレス、カリャオ、コマスが後に続く(下表参照)。

リマ首都圏の新型コロナウイルス区別感染者数

  • サンフアンデルリガンチョ 17313人
  • リマセントロ 15693人
  • サンマルティンデポーレス、12626人
  • カリャオ 10847人
  • コマス 10589人
  • アテ 9312人
  • ビジャエルサルバドル 7988人
  • エル・アグスティーノ 7306人
  • ラ・ビクトリア 6986人
  • ヘススマリア 6772人
  • サンフアンデミラフローレス 6770人
  • ロス・オリーボス 6073人
  • ビジャマリアデルトリウンフォ 5763人
  • チョリージョス 5474人
  • リマック 5215人
  • サンティアゴデスルコ 5015人
  • サンタアニータ 5002人
  • プエンテピエドラ 4750人
  • インデペンデンシア 4725人
  • カラバイージョ 4129人
  • ベジャビスタ 4018人
  • ベンタニージャ 3186人
  • サンミゲル 2978人
  • サンボルハ 2265人
  • ブレーニャ 2112人
  • ミラフローレス 2034人

(出典: ペルー社会保険庁)

経済セクター別感染者数

経済セクター別の新型コロナウイルス感染者数トップは行政・国防(治安維持)の3万3603人で、各省庁や地方政府、地方自治体を含む同セクターでは正規職員の29.86%がCOVID-19陽性と判定されたことになる。2位以下は不動産/機械賃貸・コンサルティング他(1万5155人/13.46%)、社会/保険サービス(1万3326人/11.84%)、製造業(1万1611人/10.32%)など(下表参照)。従業員20人未満の企業では商業、運輸・倉庫・通信、不動産/機械賃貸・コンサルティング他などのセクターに感染者が多く、公共機関の職員は476万7666人中11万2554人が陽性。

セクター別感染者数ランキング

  • 行政・国防(治安維持) 33603人(29.86%)
  • 不動産/機械賃貸・コンサルティング他 15155人(13.46%)
  • 社会/保険サービス 13326人(11.84%)
  • 製造業 11611人(10.32%)
  • 卸売/小売・自動車/二輪修理・家財/家具調度修繕 10597人(9.42%)
  • 運輸・倉庫・通信 6582人(5.85%)
  • 農牧・狩猟 4742人(4.21%)
  • 金融仲介業 3354人(2.98%)
  • 経営者・企業家・専門職・同業者組合・宗教家・政治家・市民団体 2878人(2.56%)
  • 教育 2710人(2.41%)
  • 建設 2601人(2.31%)
  • ホテル・レストラン 2047人(1.82%)
  • 鉱業 1747人(1.55%)
  • 電力・ガス・水道 798人(0.71%)
  • 漁業 789人(0.70%)
  • 国際機関・国際団体 13人(0.01%)

(出典: ペルー社会保険庁 ※カッコ内は各セクターの全数に対する割合)

ワクチン完成は運次第

ピラール・マセッティ保健相は、来年の第1四半期中にCOVID-19ワクチンの準備が整うと発表するのはまだ早すぎると考えている。「(ワクチン完成は)運次第でしょうか。平たく言って、今の段階ではまったく変わってしまう可能性があると見ています(…)来年の第1四半期中というのは時期尚早でしょう。来年半ばか、あるいは再来年になる可能性が高いですね」とTV番組のインタビューに答えた。

同相はまた、ペルー政府がワクチンを入手した際には、まず保健衛生セクター関係者や消防士、警察官など、新型コロナウイルスと最前線で戦う人々に対し優先的に接種されるとの見方を示した。さらに、国産のPCR検査試薬についてはほぼ準備を終えており、あと半月程度で供用が始まる見込みとコメントした。

(ソース: Gestión 23/07/20)

ペルー国家緊急事態発令132日目

7月25日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 379884人(前日比+3923)
  • 死者数 18030人(+187)
  • 既検査数 2206105件(+22342)
  • 陽性率 17.22%
  • 死亡率 4.75%
  • 入院患者数 13043人(+123)
  • 上記の内ICU患者数 1402人(+13)
  • 回復患者数 263130人(+3707)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 7月25日 3923人(187)
  • 7月24日 4865人(189)
  • 7月23日 4546人(199)
  • 7月22日 4463人(3876)
  • 7月21日 4406人(195)
  • 7月20日 4091人(197)
  • 7月19日 4090人(189)
  • 7日間平均 4340.6人↓(718.9↓)

(ソース: MINSA 7月25日)