ペルーの外出制限6月一杯で解除の可能性

ビスカラ大統領は15日の記者会見で、6月30日に期限を迎える外出制限の延長に関し「国民を際限なく家にとどめておくわけにはいかない」と発言、7月1日から同制限を解除する可能性を示唆した。

またその上で、重症化の恐れがある高齢者や基礎疾患を抱える市民、学校再開が未定の学生などは引き続き在宅すべきと注釈した。

外出制限の延長については、COVID-19対策チームのピラール・マセッティ主任も大統領同様、経済活動に深刻な影響を及ぼすと主張している。

ワルテル・マルトス国防相もまた、現行期限通りの解除を支持。その一方で、感染者の増加が見られる地域へのスポット制限の適用、ならびに夜間外出禁止令の延長が望ましいとしている。

ガストン・ロドリゲス内務相は、生産相と経財相は(解除に)賛同しているが、保健相は懐疑的と明かした。

ビスカラ大統領は先週の記者会見で、政府のCOVID-19パンデミック対策に責任を感じているかとの質問に対し、次のように意見を述べている、

「国民には常に明瞭かつ率直な言葉を伝えているが、多くの失敗に加え行政的・官僚的な問題を抱えており、模範的な政府への道のりは遠い」

「あなた方は皆のように、引き合いに出されてる薬が患者に届くまでに数日、時には数週間かかるのを私が見て無力感に苛まれているとは思わないのか?」

記者会見では、COVID-19のウイルス感染検査に関し、実際の検査数と保健省の日計報告に隔たりがあるという質問もなされた。これについては、複数の地域で検査が実施されなかった日があり、後追いで行われた検査数が後日追加報告されたためと説明。

「このような事情で、一日当りの検査報告数が1万5000件から5万件とバラつきがあった。当該地域には正確で均衡のとれた数値を報告するよう依頼している」

大統領は、COVID-19の感染推移把握に要する全国の検査数を一日当り1万2000件程度と見ており、「この感染症の推移を評価するためには、日々の検査数がほぼ同じであるべきという意見にも同意している」とコメントした。

(ソース: Gestión 16/06/20)

ペルー全土封鎖 外出制限93日目

6月16日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 237156人(前日比+4164)
  • 死者数 7056人(+196)
  • 既検査数 1396605件(+20127)
  • 陽性率 16.98%
  • 死亡率 2.98%
  • 入院患者数 10177人(-118)
  • 上記の内ICU患者数 1112人(-9)
  • 回復患者数 125205人(+5796)

6月16日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)

COSTA

  • リマ 136464人(+2456)
  • カリャオ 16115人(+160)
  • トゥンベス 2008人(+33)
  • ピウラ 14220人(+174)
  • ランバイエケ 11576人(+182)
  • ラ・リベルタ 7579人(+188)
  • イカ 5653人(+119)
  • モケグア 768人(+21)
  • タクナ 624人(+13)

SIERRA

  • カハマルカ 1350人(+36)
  • ワヌコ 1593人(+66)
  • パスコ 817人(+23)
  • アンカシュ 6509人(+99)
  • フニン 2726人(+46)
  • ワンカベリカ 679人(+16)
  • アヤクチョ 1220人(+49)
  • アプリマック 353人(+2)
  • クスコ 1458人(+9)
  • アレキパ 5280人(+85)
  • プーノ 589人(+4)

SELVA

  • ロレト 7781人(+44)
  • アマソナス 1349人(+170)
  • サンマルティン 2911人(+85)
  • ウカヤリ 6438人(+38)
  • マードレデディオス 1096人(+46)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 6月16日 4164人(196)
  • 6月15日 3256人(172)
  • 6月14日 4604人(190)
  • 6月13日 4383人(190)
  • 6月12日 5961人(199)
  • 6月11日 5965人(206)
  • 6月10日 5087人(165)
  • 7日間平均 4774.3人↑(188.3↑)

(ソース: MINSA 6月16日)