ペルーの緊急事態宣言5月24日まで延長

ペルーのビスカラ大統領は8日、新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けた現行の国家緊急事態宣言発令期間(5月10日期限)につき、5月24日まで14日間延長すると記者会見で発表した。同宣言の延長は今回で4度目になる。

国家緊急事態宣言が発令・施行された3月16日以降、COVID-19ウイルスの実効再生産数は当初の3.0から現在1.1~1.2まで低下していると大統領は報告。これをさらに安全圏の1.0未満まで下げることが今回の延長の主な目的と述べ、国民の理解と協力を求めた。

大統領はまた、夜間外出禁止令による時短営業下の銀行および市場(いちば)やスーパーマーケット・SCが、政府支給の補助金(一世帯当たりS/760・500万世帯対象)受領や食料品購入目的による顧客の集中で、公共交通機関の停留場同様ウイルス感染の温床になっていると指摘。これらの施設に対し営業時間の延長を認めると共に、特に感染者の多い北部の5州(ロレト、トゥンベス、ピウラ、ラ・リベルタ、ランバイエケ)を除き、現行夜間外出禁止令の開始時刻を11日以降、午後8時まで2時間繰り下げると伝えた。

さらに、長期に亘る外出制限の適用が子供の精神に及ぼす影響を考慮し、14歳以下の子供を対象に18日以降、父兄同伴の上自宅から500m以内に限り最大30分の外出を認める予定と述べた後、緊急事態宣言の延長にあたり当局の規制や国家警察・国軍の指示を遵守し、10日の母の日にはキスや抱擁などの習慣的行為を避け皆の母親を感染から守るよう国民に訴えた。

(ソース: 5月8日大統領記者会見)

ペルー全土封鎖 外出制限54日目

保健省発表による5月8日0:00現在の国内感染者数は61847人(前日比+3321人)、死者合計は1714人(+87)。感染者の州別内訳はリマ39837人(+2231)、カリャオ4968人(+290)、アンカシュ1390人(+83)、アレキパ854人(+40)、クスコ328人(+48)、ワヌコ323人(+30)、イカ884人(+24)、ラ・リベルタ1275人(+69)、ランバイエケ3479人(+211)、ピウラ2258人(+44)、ロレト1704人(+38)、マードレデディオス139人(+1)、フニン689人(+34)、サンマルティン394人(+60)、トゥンベス461人(+10)、カハマルカ328人(+12)、パスコ158人(+7)、アヤクチョ203人(+14)、タクナ166人(±0)、ワンカベリカ178人(+2)、アプリマック92人(+2)、モケグア160人(+5)、プーノ164人(+6)、アマソナス207人(+21)、ウカヤリ1208人(+39)。既検査数は473190件(+25170)、陽性判定率は13.07%、死亡率は2.77%。6155人が入院中(うち730人はICU)、19012人が回復へ。

(ソース: MINSA 5月8日)